2018年度学校説明会に出席しての教室長吉川の感想まとめ

四日市ときわ教室の吉川です。

2018年5月の海星高校を皮切りに、11月の四日市商業高校まで、15ヶ所の学校説明会に出席しました。

2018/11/8 更新しました! 三重県北勢地域を中心に、高校や6年制の学校が学習塾向けに開催している学校説明会を書ける範囲でまとめてい...

各高校の説明会に参加した私の感想を、この記事にまとめておきます。

暁高校(3年制)

はじめて、塾向け説明会のなかで「推薦入試の合格基準」が明文化されました。

*スライドに映されただけで、資料としては配布・公表されておりません。口頭では目安を説明できますので、塾生の方は教室にお尋ねください。

ちょっとした耳寄り情報としては、暁の公式マスコットキャラクターとして「アルバちゃん」が紹介されました。卒業生の方が作ったようです。

暁のホームページで紹介されていないか少し探してみましたが見つからず、画像を紹介できないのが残念。

暁中学・高等学校(6年制)

なぜ暁高校が北勢地区で私立高校No.1の支持を受けているのか、今回の説明会でつかめたことがあります。

大きく3つにまとめます。

  1. 生徒がメモをよる力、記録をとる力をUPさせるように取組んでいる。(暁手帳・TMノート)
  2. 常に”なぜ?”を考えさせる授業をしている。(ジグゾー法)
  3. 生徒同士が教えあうような文化がある。(SACがSGCの子に教える)

これは一言でまとめれば、暁学園流の「アクティブ・ラーニング」です。

自ら学ぶ力を育てるというのがアクティブ・ラーニングの意味ですが、各高校でどういう「自ら学ぶ力」を育てるのか、じつは方向性が異なるのが興味深いです。

上記3つは、京進が掲げる脳科学の観点からも、記憶量の強化につながることが証明されている方法で、私たちの授業でも個別指導スタイルで取り入れているものです。

 

校長先生は、過去の暁卒業生を例に挙げて、こんな話をしました。

小学生の時、「トンボがなぜあんなに細い脚で高く飛ぶのか?」ということに好奇心持った子が、暁6年制に入り、最終的には東京大学でロボットアームを研究する人になった。

高校3年生の時、理系なら普通は地理だけど、校長先生は世界中の国々の歴史を大局的に知っておいて欲しいと思い、彼に世界史の受講をすすめたそうです。

入試だけが目的なら地理が普通ですが、校長先生とその子は「自分にとって、知っておいたほうがいいこと」を目的において科目選択をして、それが大人になってからの常識や価値観につながったということ。

このような、世界にある「なにか」に対する興味関心を、小学生など早めのうちに抱けるように、周囲の大人が導いてあげ、体験させてあげることが大切なのではないでしょうか。

暁6年制は、そのような「未知のものへの興味」に満ちた自立的なお子様には、ぜひお薦めしたい学校です。

鈴鹿高校(3年制)

興味深かったのは、これからの鈴鹿高校の評定値のつけかたです。

高校の評定というと、今はほとんど定期テストの点数でそのまま評定が決まる学校が多いのではないでしょうか。

鈴鹿高校もずっとそうでしたが、新しい大学入試改革をふまえて、テストの点数以外の「日頃の努力のプロセス」も、今後の評定に入れていきたいと語っていました。

これは一つの大きな変化です。

具体的には、提出物や小テストに加え、授業での口頭質問なども加えていくそうです。

中学校の内申点のつけかた?と思われそうですが、どちらかというと大学入試の推薦入試やAO入試の人間性評価につなげたいのだとお思います。

特に英語では、ある生徒が長文を音読して、別の生徒がその音読を聞いて英文を書き取るというグループワーク的なものも取り入れ、正しく書き取りできたかで音読した生徒の得点評価にもつなげるとのこと。

定期テストの点数は、評定をつけるときに全体の50%しか評価に入れないかもという、驚きのコメントもありました。

テスト一夜漬けタイプの生徒にとっては、小手先で成績UPが厳しい時代になろうとしています。

他校もそういう時代になると思います。ならば時代を先取りして、日頃の行動を変えていくといいでしょう。その先に、新しい大学入試で戦う力が自然と身についていくはずです。

鈴鹿中等教育学校

今年度の大学入試合格実績について鈴鹿中等教育学校も思うところがあり、至らぬところは真摯に反省して改善分析を行っていると、いくつかの報告がありました。

鈴鹿の強みの一つとして、新しく建設された施設や最新の設備があります。

ハード面は充実しているので、ソフト面の充実に期待したいです。

鈴鹿も生徒数、校舎数が増えてきているので、ひとりひとりの生徒や先生の動きをどのように把握するかを考えているのではないでしょうか。

他校よりも積極的にPRしているのが、今後、海外進学も進路の一つとして提供していくと言っていることです。

まだまだ、海外進学には抵抗のあるご家庭も多いと思います。地元で受身的に進学するでもなく、安易に関東関西の大学に進むでもなく、第三の道筋として認知されていくことを願います。

津田学園中学校・高校

四日市市民が誤解している私立No.1が津田学園かもしれません。

毎年、合格ボーダーを着実に上げています。

また、3年制だけではなく、6年制の中学校偏差値は、世間で出回っているものよりもずっと高いと思います。

安易にすべり止めという使い方は、オオヤケドするかもしれません。

 

四日市の方にはぜひ知っておいて欲しいと津田学園の先生が強調されていたのがスクールバスの充実度。

登校のときは、朝課外にまにあう7:45着便とホームルームに間に合う8:25着便。計2便。

下校のときは、6限終了後すぐ帰れる15:50発便、クラブ活動に応じて18:00発便と19:30発便の計3便。

クラブをしている人もしていない人も対応できるこの便数は、四日市市の子どもたちには予想以上に通いやすいはず、とのこと。

たしかに、1便しかなかったりすると、実質、スクールバスが使えない時がありますからね。

 

最後に、津田学園のイメージカラーが緑だというのを、今回初めて知りました・・・知らないことばかりです。

四日市メリノール学院中学校・高校

校長先生が、男子の数と女子の数を同じくらいにしたい!と言っていました。

魅力のある新生メリノールをアピールするために、多くの改革を進めています。

昨年度入試の分析も細かく教えていただき、学習塾への情報開示も積極的です。

メリノールの特色の一つに、一般入試が後期選抜を意識した模試の位置付けになっていて、受験者には四日市市内でも最も詳細な結果分析表がもらえます。

これが2019年入試ではさらに充実した結果分析になるらしいです。

県立高校受験者の方も、ぜひメリノールの入試を本格的な予想模擬試験だと思って受けてみると役に立つと感じました。

メリノールには、育成入試やS奨学生入試など、独自の入試方式もいくつかあり入試制度が難しく感じる方もいると思います。

併願もできる入試方式ですので、くわしくは各教室までお問い合わせくださいね。

海星中学校・海星高校

説明会で繰り返し強調されていたのが、「クエスト」「ソーシャルチェンジ」「地球環境塾」といった、民間企業や海外の学生とのコラボ行事の存在です。

「クエスト」や「ソーシャルチェンジ」は、いろいろな企業からお題を受けて、現在横たわる課題を海星高校の生徒にブレーンストーミング形式(アイデアを出し合う方式)で考えてもらうという、アイデア力や発想力をつける取り組み。

「地球環境塾」は四日市市役所の事業の一つとして、提携都市の外国の高校生を招き入れて、海星高校の生徒たちが環境についての授業をプレゼンするというもの(日本語でやっているのが惜しい!将来的には英語でやりたいと海星の先生も言っていました)

こういった取り組みをとおして、どのような大人に育てたいか?

「企業や組織内で何かのプロジェクトや案件が立ち上がった時、誰よりも率先して”私がやります!!”と発言するような人材を輩出したい」

校長先生のこのような発言が印象に残りました。

ブレーンストーミングはどの意見もを否定しない、アイデアを絞り込む時のリスクなども学べる手法ですが、それだけに高校や企業側の評価基準も極めて難しいと思います。

年に1回、2回のイベント行事だけではなかなかそういった思考方法や手法は習慣化しないと思うので、月ごとや週ごとに落とし込んだ頻度を期待したいです。

清林館高校

去年の説明会でも宣言していたとおり、2018年度入試は合格ボーダーが高くなりました。

具体的に書くと、2017年度入試の一般入試合格者は全コース合わせて約5700名なのに対して、2018年度入試の一般入試合格者は約4000名まで激減。

前年比から30%減です。

受験者数が減ったわけではなく、収容人数がいっぱいなのでどうしても減らさざるをえないのだそうです。

来年の入試も同様に難化する、と明言されていました。

津島市から愛西市に校舎が移転して、NEW校舎を見学させていただきました。

三重県内の私立高校も急速にICT化を進めていますが、清林館は校舎ごと新設なので後付感がなく、とてもスマートですね。

あとは、教員の先生方がこの設備をうまく使いこなすまでに、時間がどれだけかかるかというところです。

いつだって大切なのは設備などのハード面ではなく、そこで教える先生や通う先輩たちのソフト面。

毎年、私たち塾の先生にもしてくれる校長先生の講話を聞く限り、ソフト面もじゅうぶん期待できる校風です。

桑名市以北の中学生はふつうに通学している高校ですが、四日市市ではまだまだ知名度が低いですね。

しかし、三重県の北勢・中勢に目を向けるだけではなく、尾張西部も高校選びに入れておくと良いでしょう。

清林館を知っていて他校に決めるのと、清林館を知らずに他校に決めるのでは、結論は一緒ですが中身は大きく違います。

愛知黎明高校

愛知県弥富市にあるので遠そうに見えますが、近鉄弥富駅からスクールバスが出ています。

近鉄四日市〜近鉄弥富間は急行で17分。

弥富駅からバスで約15分。

乗り継ぎによりますが、1時間通学圏内です。

レベル的には、看護師になりたい子が、桑名高校と同時に私立の受験先として考えておくのが本校の看護科。

どちらを経由しても、同じ看護師受験資格が得られます。

暁Ⅱ類進学コースには看護系のコースがあり、系列校である四日市看護医療大学への進学も北勢地区ではメジャーですが、こちらも難関レベルであり、4年制大学を経ての受験資格となります。

近年レベルを上げている津田学園高校の総合進学コースを考えると、選択肢としては本校の普通科をさらに注目して良いと思います。

津田学園と比べ就職の進路が多く、尾張西部中心ですが、地元での求人募集も定評があります。

不登校傾向の生徒さんにも、ある程度歓迎のドアが開いています。

こう見ていくと、北勢地区の中学生が知っておいて損はない高校の一つであることは間違いありません。

鈴鹿高専

今年度、中学3年生で鈴鹿高専を受験する塾生もいます。ガンバレ!

合格目安の得点を意識して、2学期期末テストが終わったらすぐに高専の過去問を3〜5年分取り組んでみましょう。

過去問をしたあとが本当の勉強のスタートです。

答え合わせをするだけでなく、まちがえた問題が所属する単元・分野をまとめて見直し、解き直しすることが大切です。

復習後は、類題を入試レベルの問題集で再度挑戦するという流れを、入試日まで繰り返してくださいね。

菰野高校

菰野高校が今年で創立70周年で、エリア制という独自の科目選択ができるということは、菰野高校を志望する今年の中学3年生は押さえておきましょう。

(面接では、このことを知っている前提になるはずです)

エリア制の一つである「キャリアデザインエリア」は、四日市商業が良いなと考えている子は内容が似ている科目があるので、知っておいて良いと思います。

昨年の説明会でもおっしゃっていましたが、菰野高校ではかつての課題であった「授業姿勢不足」「基礎学力不足」の2つを2013年〜2015年の間に県の協力も仰ぎながら改善してきました。

生徒のその面はかなり改善されたと、菰野高校の先生はおっしゃっていました。

今は、教える教員の能力を更に高めている段階だといいます。いま流行りのICT設備も取り入れ、公開授業などで教員の授業方法を高めていっているところと聞きました。

大学進学は指定校推薦などを使い、就職も今までなかった大手企業からの求人も今年から出だしたということで、着実に上昇している高校の一つだと思います。

桑名工業高校

説明会後は、全クラスの授業見学を座学授業、実習含めて、1時間たっぷり見させていただきました。

授業公開はどこの高校でもしているわけではなく、生徒のしつけが行き届いている自信の現れですよね。実際、生徒さんと出会ったらしっかり挨拶を交わしてくれました。

校内にはペットボトル飲料の自販機が多いのですが、飲んだペットボトルをエコシステムコース所属の生徒さんが回収して、洗浄→細かくチップに砕いて→専用の機械で樹脂としてリサイクルするという一連の流れも見ることができました。

木材からボールペンの柄を切り出し、中を掘削して金属の軸を入れ、樹脂で覆って立派なボールペンも作っていました。これは市販化してもらえるといい!というレベルです。

女子生徒は1学年10名ほどですが、楽しそうに生き生きと実習をしていた姿を何人も見ることができ、女子の活躍が印象的でした。

桑名市はマンホールの製造も盛んで、その鋳造・鍛造の設備から、提携企業へのインターンシップまで、桑名商工会議所などと一体になった民間提携も魅力的ですね。

四日市市の中学生からしたら、やや遠い?と思われがちな立地ですが、教頭先生から教えてもらったのは、朝明や富田のような北部だけでなく、羽津や山手の辺りからも自転車で(!)通塾する生徒が普通にいるとのこと。

一番遠くて、木曽岬町から自転車で通う生徒もいるとか!たくましいと感動してしまいました。

四日市農芸高校

特に教頭先生の説明が熱く、印象に残る説明会でした。

来てほしい生徒像、入試で重視する基準など、公立高校として語れるギリギリのラインを、包み隠さず語ってくださったと思います。

そういう発言ほど表現が尖ってしまうので、下手をしたら誤解を招いてしまう側面もあるのかもしれませんが、私は教頭先生が伝えようとした思いに賛同します。

販売情報コースなど、一つ一つのコースに注意を向ければ、けっして農業と家庭だけのイメージで語る高校ではなく、広く実学を学べる高校です。

農芸卒業生が、こんな幅広い業界の企業に就職しているのかという驚きや、進学校でついていけず苦労している高校生とは一線を画す大学進学の実績を知ることができます。

農芸を目指す受験生の皆さんは、教室に具体的な資料と情報を用意していますので、ぜひ聞きに来てください。

四日市商業高校

商業高校の名前がついているので、ビジネス関係の就職をメインとする学校というイメージがありますが、在校生の半数弱は4年制大学や専門学校などに進学します。

商業の専門学科枠の推薦を使って、国公立大学へ進学する人もいます。

進学も就職もできて、授業内容は社会の中でより実践的な、商取引や法律などの勉強ができる高校と考えたほうがよいと思います。

就職試験でも大学入試でも、これからは「入ってから活躍できるだけの自立性やチームワーク力があるか?」という視点で学生をジャッジしていきます。

多くの高校がキャリア教育と称して年に1〜2度のイベントや行事だけで未定着になっている中、泗商は毎日の授業の中に「社会で活躍する力を育てる授業や講座」が入っています。

あいさつ、そうじもキャリア教育であると校長先生が言っていました。

あいさつ、そうじをするというのが目的ではなく、将来、社会に出た時に役に立つ力ということを念頭に置いて取り組んでいるかが大切とおっしゃっていました。

(京進スクール・ワンのしつけ教育にも通ずるものがあります)

そう考えると、泗商がおこなっていることは本来、商業高校の中だけでするものではなく、すべての高校でやるべきことなのかもしれません。

将来の新しい高校教育の姿が、今の泗商の中に現れている気がします。

四日市南高校

南高の校長先生と教頭先生のお話を聞いていて感じたのは、これからの時代、自己主張ができない子は損をするなあ、ということです。

自己主張をするのに必要なものは、一般的に性格が明るいかどうかで評価されますが、性格が控えめでも、そういう子なりに自己主張する方法はあります。紙に書くことや、実績で示すことです。

つまり、自己主張に必要なものは「表現力」です。

表現力を突きつめれば、言うか書くかして自分の心の中にあるものを外に出す国語力です。

国語力がないと、自分を表現する手立てがありません。

自分を表現できないと、誰も判定してくれません。

だから、これまで以上に国語力が物を言う時代になる、と感じています。

 

こう感じた出来事を、南高の説明会から一つだけ取り上げます。

現在話題の大学入試改革は国が音頭を取っています。

その目的は、社会や将来の国際競争で生きていけるたくましい人材を育てたいから、そういう力を評価する入試に変えたいという思いから来ています。

その一つとして南高の説明会で取り上げられていたのが、調査書の評価方法の変更です。

これまでは定期テストの評点が中心でしたが、新入試では、評点以外の「独自活動の自由記述欄」の評価が増える予定です。

高校生の時にその子はどのような活動を経験してきたか、を書き、その内容で生徒の総合力を判断しようというのです。

実際に、調査書の記述欄自体が増えます。南高の先生は、全生徒の活動報告書を書くのは大変なことだとおっしゃっていました。

先生自身が、全生徒の高校生活の活動をしっかり把握できないと、書けません。

でも実際、その子の隣に学校の先生は四六時中いるわけではないので、現実的には、生徒の方から活動報告をしていかないと、その子特有の特長というものは先生には伝わりません。

ここで、生徒自身の国語力・表現力が育っていないと、学校の先生の活動報告書には反映されず、入試で苦境に立たされることになります。

学校で取り組んでいるボランティア活動や部活動などは自動的に書かれるでしょうが、その子特有の、というのはないはず。みんなと一緒では、差別化=高得点化になりません。

私が高校生の頃なら、私が趣味で絵を書いて市展に出したことや、歴史研究でオリジナルの本を作っていたことなどは、その活動報告書には伝わらないわけです。

でも、大学の入試担当は、意外とそういう他の人とは違う独創的なところや、自分から進んでやっていた取り組みを持っている人材を求めていると思うのです。

 

今、目の前で教室の生徒達が授業を受けたり自習をしていたりしますが、それを見ながら、この子たちの自立性・表現力・国語力を育てるには、どうしていこうかと考える機会になっています。

最終的には、自分から進んで質問や興味関心を持つという、なにかしらの自己表現が必要だと確信していますが、これを指示してしまうと自立性は育たないのです。

せめて、こういうブログの中だけでもアンテナを張り巡らせておきたいと思いますので、お読みになられた方がいらっしゃったら、自己表現について考えてみてください。

京進スクール・ワン四日市ときわ教室

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