四日市南高校の塾対象説明会に行ってきました。
例年は四日市南高校の校舎で説明会があるのですが、今年は体育館が工事中で駐車場がないそうで
三重県四日市庁舎でした。(一号線の四日市南警察の前の建物)
会場がもともと取っていた会議室では入りきらないということで、大会議室に変わりました。
そのうえ2部制です。
塾対象説明会ではトップクラスの盛況ぶりでした。
それだけ南高はみなさんから注目されているということでしょう。
南高からいただいたポスター
以下は有竹のメモを元に書いているのでわかりにくいところもあるかもしれませんが、お許しください。
1、校長先生の挨拶です。
県内有数の進学校ですが
3年後の大学合格がゴールではなく30年後に活躍できる人間作りを大切にしている
きめ細かい指導で、一人一人を置き去りにしない
2、教頭先生の話(学校説明など)
学校の説明
今年国公立
143名合格
例年より20人近く増えている
かなり頑張った学年
例年国公立は120人ぐらい
数理の68パーセント
学年全体の42パーセント
が国公立に進んだ
1年生
まずは中高接続(初期指導)に注力
1月にキャリアデザインなど
年間6回個人面談(ご飯食べているか?などの生活指導)
2年生
適切な学部学科選択に注力
大学の先生を招いて学部学科説明会など
年間6回個人面談
学科とコースについて
数理科学コース
定員80名
普通科
定員240名
数理科学コースについて
難関大学合格(旧帝大、医学部など)を目指すコース
文系にも十分対応している
1/4は文系選択者
普通科との違い
芸術大学、音大などを目指す場合は普通科の方が適している(←初めて知りました。)
教育学部の芸術系には対応
数理科学コースは文系選択者も数学は必須
難関大学は数学が大事だから
普通科の文系は科目選択で数学を避けることも可能
授業について
45分授業7限が基本
8時45分始業18時50分完全下校
在校生の出身地
高1 | 高2 | 高3 | |
桑名、いなべ | 0 | 0 | 2 |
四日市、川越、朝日 | 225 | 230 | 229 |
菰野 | 24 | 27 | 19 |
鈴鹿 | 71 | 60 | 6? |
94パーセントが通学時間は60分以内
入試について
数理科学コースは数学は倍の100点にする傾斜配点
受験者の内申にあまり差はない
405人の281人(69%)は数理科学コースを第一希望で出願した
当日点重視
入学者の志望動機
1、進路進学実績
2、校風学校の雰囲気
3、通学が便利
4、授業内容、学習指導
5、学校行事
6、制服が可愛い(←意外!生徒と話している感覚だと桑西が一番)
7、部活との両立
女子の制服をマイナーチェンジした
リボンを大きくした。
3、校長先生の話(教育方針について)
去年の説明会の復習
21世紀はAIグローバル化、格差社会
新学習指導要領
21世紀に必要な力
論理的コミュニケーションなどが必要
そのためにどうするか?
授業方法アクティブラーニング
グループワークすればいいだけじゃない
一番大切なのは生徒が主体的に考える学び
前向いて座って授業をしているように見えても生徒に考えさせている授業
ぱっと見は派手ではないけど先生たちは考えている
大学も主体的に学ぶ力を求めている
大学は探究活動を重視している
主体性、共同生、言語能力など
大学での学習活動、社会での活躍する基礎力を見たい(大学で学ぶ素養があるか)
南高のキャリア教育
3年後(大学入試)ではなく30年後に生き抜く力を養成する
校長先生は教員に「アクティブラーニングをしてほしい」とは言っていない
「生徒が主体的に思考する授業をしてほしい」
「テストは記述型にしてほしい」
と言っている
南高の教育方針
開拓者精神を持った地域のリーダーを育てる
今年度の状態
カリキュラムマネジメント
育てたい生徒像
校長の思い(キャリア教育)と各教員の思いを合わせる
資質、能力の向上
各教科で育てたい資質、能力を話し合う
学校全体として育てたい共通目標を設定
校長先生から先生にこれやってと言うのではなく、こういう意識で授業をやってと言う
だからぱっと見は変わっていないように見えるかも
質問に「応仁の乱」と答えさせるのではなく、「応仁の乱とは?」と聞いて生徒に答えさせる。
その影響は部活、特別活動にも波及
東海大会、インターハイに出た部が増えた
サッカー部ベスト4は記録にないぐらい
野球部ベスト8も20年ぶりぐらい
なぜ伸びたか?
それは主体性
昔は先生が頑張っていた学校だった
先生がまる抱えで全部やっていた(補習や進路指導など)
でもそれだと落ちこぼれるこもいた
今はを大切にするために主体性
今変えていっていること
1、総合的な学習の時間の改革
授業での「探究活動」
情報と保険の授業 探究学習できるようにした
受験に関係ない科目だから思い切って変えれた
習得→活用→探究の流れ
2、ひとりひとりを大切にする環境整備
教室の前には何も貼らない、後ろにかみを貼るときはしっかり分けた
個人面談はtぃーチング(指導)からカウンセリング、コーチング(考えさせる)へ変えた
不登校の子など教育相談のシステム化と情報共有
浪人生へのアプローチ(予備校訪問)行き先が決まるまで南高の生徒
3、情報発信基地としての図書館
4、新たな本物体験
JICAの人とのワークショップやディスカッション、東大訪問ツアーなど
5、教員の専門性の向上
先生たちは月に1回研修している
カウンセリング研修、コーチング研修
新たな学びへの本質的理解の深まり
進学結果の確認
ここ10年間で最高(8クラスになって最高)
現役143名
現役浪人合計157名
目標に対する「譲らない心」を大切に
今までは浪人する子が少なかったけど志望校を変えずにがんばった
医学部医学科に初めて合格でた(浪人だけど)
首都圏への希望者が出てきた(今まで首都圏の指定校あっても誰も行かなかったけど)
南高は宿題を減らしている
でも模試の成績は上がっている(←すごい!)
やりたいこと
資質、能力向上のブラッシュアップ
強化だけでなくて、部活動での意識づけ
主体性、課題発見能力の育成の授業スキルを導入
パフォーマンス評価の導入
パフォーマンス評価は先生たちは面倒
でもやらざるを得ない
地域のリーダー輩出
今の子はリーダーになりたくない
21世紀型リーダーシップ(目標設定共有、率先垂範、同僚支援)
30パーセントの生徒にリーダーとしての「志」「世のため、人のため」の思いと行動力を育てたい
外部に開かれた教育
教員だけで生徒を育てる時代は終わる
質疑応答
推薦での合格率はどれぐらいですか?
指定校推薦10人
一般推薦5、60人 合格してもキープして国公立
純粋に推薦で行き先を決める子は1割ほど
南高レベルなら地域のリーダーではなく日本や世界のリーダーを育てるべきではないのか?
今後は地方にいい人材が戻ってこないといけない
中央の人間が地方を引っ張っていくのではよくない
その他メモ
校長先生は前かんべ高校に行っていた
説明会保護者生徒1300人来る予定
有竹の感想
校長先生の熱い思いが伝わってくる説明会でした。
今ここまで読んでみなさん「長っ!」と思っているかもしれませんが
これでも校長先生の話したことの半分も書けてないぐらいです。
未来の日本を考え、そのためにどう言う生徒を育てないといけないかを考え、そしてどのような授業をして、それをどのように評価するべきか?
すごく深く考えています。
それを実行している先生たちも大変だろうなと思います。
校長先生が考えていることを全て知ることは今回の1時間半の説明会では全く足りません。
かなり早口で説明していましたが。
今日ちょうど南高の生徒さんの授業があったので聞いてみました。
校長先生は普段の集会でも早口なようです。
「今日は熱いので7分で終わらせます」など前置きしてバーっとしゃべるそうです。
アクティブラーニングの授業はどんな感じか聞いてみたら
発表やディスカッションはそんなにないそうです。(その子の感覚)
グループワークは多いかなと言っていました。