川越富洲原教室 教室長代理です。
2016年6月中旬の進路コラムを復旧します。
東京12大学フェア参加大学の残りの6大学について掲載します。変更点を中心に書いています。詳細は大学発表のものでご確認ください。また、今後の入試の方向性についてもコメントしています。
箱根駅伝に興味のある方なら、見たことのある大学も多くあるのではないでしょうか。
(1)東海大学
・文系学部統一入試を新設。(理系学部統一入試は従来から実施されている。)
・一般入試B方式を3科目から2科目に変更
→選択1 英・国・数から1科目
→選択2 物・化・生・日・世・政経から1科目
・医学部 地域枠入試
→静岡県と神奈川県の指定医療機関への従事希望者を対象とする入試で、センター試験と書類審査(1次選考)、小論文と面接(2次選考)で判定。
・東京、札幌、神奈川、静岡、熊本にキャンパスがあります。(学部によりキャンパスが異なる。メインは湘南。)
(2)日本大学
・一般入試N方式を全学部に拡大。(一部の学科は除く)
・名古屋で受験できます。
・入試制度を多く変更しています。指定教科の変更や、公募制推薦入試の出願要件変更などがあります。
(3)法政大学
・一部学科において、入試の方式を増やしています。
・英語外部試験利用入試の出願条件の変更があります。
→例えば、英検なら、2級以上の学科と準1級以上の学科があります。
・統一日程入試で、複数学科の併願ができます。(受験科目により条件あり)
・名古屋でも受験できます。
・センター試験利用方式 B方式(3教科)とC方式(5教科6科目)がある。
(4)明治大学
①一般入試
・学部ごとの試験と全学部統一試験がある。
・全学部統一入試は、名古屋でも受験できます。
・試験の所要時間、国語の出題範囲、合否判定科目数などの変更。外部英語試験の導入。(学部により異なる。)
②明治大学フェスタが名古屋で開催。(11月12日)
(5)立教大学
・全学部日程で、文系学部において「政治・経済」も選択できるようにする。
・自由選抜入試を経済学部で導入。筆記試験「総合科目」で入試を実施。
・経営学部や現代心理学部で外部英語試験を導入。
・Global Liberal Arts Program
→リベラルアーツ教育を基盤とし、英語による授業科目のみで構成。既存の10学部のカリキュラムから独立した新しいプログラム。教育体系・手法の抜本的な国際標準化を行います。入学時点で専攻分野を細かく定めず、外国人留学生とともに学びます。1年間の海外留学もあります。
(詳細は、大学の案内をご覧ください。)
(6)早稲田大学
・文化構想学部、文学・・・英語4技能テスト利用型を導入。
・人間科学部・・・公募制学校推薦入試(FACT選抜)を導入。
・「めざせ!都の西北奨学金」という首都圏以外からの受験者向け奨学金あり。半期分の授業料が免除となります。採用候補者数は1200名。
・2018年度入試(現高2)よりの変更点
→政治経済学部・・・入試の選択科目から、政治経済を廃止。
→国際教養学部・・・従来の3科目受験の得点に、英語4技能試験(英検or TOEFL iBT)の得点を加算して判定。これにより、リスニング試験を廃止。
以上、各大学が、教員向けにまとめた入試のポイントから、抜粋して掲載しました。
(7)今後の入試制度に関して
東京の大学は、入試制度も先進的な大学が多くあります。東海エリアでも、一部先進的な方法を導入している大学もあります。
英語の外部試験の導入は、難関・中堅大学を中心に、さらに進んでいくことが予想されます。まずは、英検2級を高3の6月~7月の試験で合格することを目指しましょう。英語が大好きな方は、準1級を目指してください。出願基準として採用している大学は、おおむね英検準2級or2級を指定しています。点数化している大学は、おおむね準1級で100点(一部大学は2級で80点というのもあり)として見なされます。(大学独自試験の英語が免除となります。)
一部の高校では、ベネッセのGTEC for studentを実施しています。この試験も、英語の外部試験として認定している大学もあります。(GTEC CBTというのもあるので、入試で使える試験がどれかはきちんと確認してください。)