文部科学省講演 「学習指導要領改訂の動向」① ~スケジュールと目指す姿 編~

川越富洲原教室 教室長代理(進路アドバイザー)です。

2017年3月下旬の新作です。

今回の進路コラムは、「文部科学省の初等中等教育局の担当者による学習指導要領改訂に関する講演」を特集します。約70分の説明でしたので、数回に分けて掲載します。1回目は、「学習指導要領改訂のスケジュールと新学習指導要領が目指す姿」を取り上げます。

 

今回の講演の録音・撮影は禁止されていました。また、資料はPower pointで83ページ分ありますので、要点をピックアップして書いていきます。このシリーズを書き終えましたら、塾生・塾生の保護者・面談に来室された方で希望される方に資料を閲覧していただけるようにします。(富田教室にも同時期に配信します。)進路コラムを見ていただいた後のほうが資料を読みやすくなると思いますので、しばらくお待ちください。

 

(1)学習指導要領改訂スケジュール(予定)

①幼稚園

2017年3月  新学習指導要領 発表

2018年4月  新学習指導要領 全面実施

 

②小学校

2017年3月  新学習指導要領 発表

2018年4月~2020年3月  移行期間(教科書検定など)

2020年4月  新学習指導要領 全面実施

〔2017年度が幼稚園の年少以下が対象〕

〔年中~小3生は小学校在学中に新学習指導要領へ〕

 

③中学校

2017年3月  新学習指導要領 発表

2018年4月~2021年3月  移行期間(教科書検定など)

2021年4月  新学習指導要領 全面実施

2017年度が小3以下が対象

小4・小5生は中学校在学中に新学習指導要領へ

④高校

2018年3月  新学習指導要領 発表

2019年4月~2022年3月  移行期間(教科書検定など)

2022年4月~ 年次進行で新学習指導要領 実施

2017年度が小5以下が対象

 

 

(2)学習指導要領改訂の背景

①時代の変化

・人工知能の登場で、職業が減らないか?

・今学校で教えていることが、時代の変化で通用しなくなるのではないか?

 

②目指す姿

子どもたちに情報化やグローバル化など急激な社会的変化の中でも、未来の創り手となるために必要な資質・能力を確実に備えることのできる学校教育を実現する。

・これからの時代に求められる知識や力とは何かを明確にし、教育目標に盛り込む。

・各教科における学びの特質を明確にするとともに、授業改善の視点(アクティブラーニングの視点)を明確にする。

・人工知能は、与えられた目的の中での処理である。人間は、感性を豊かに働かせながら、いろいろなことの目的を自ら考えだすことができ、答えのない課題に対して、多様な他者と協働しながら目的に応じた納得解を見出せる。

・受け身ではなく、主体的に向き合い、自らの可能性を発揮する。

・学校と社会が連携していく。

 

 

(3)「生きる力」の理念の具体化

①何ができるようになるか

・学びに向かう力、人間性等の涵養

・生きて働く知識と技能の習得

・思考力、判断力、表現力等の育成

 

②何を学ぶか

小学校の「外国語」の教科化高校の「公共」の新設。

・育む資質、能力を明確化し、目標や内容を構造的に示す。

学習内容の削減はしない

 

③どのように学ぶか

主体的、対話的で深い学び。

社会との連携で学ぶ。

 

 

今回は、ここまでとします。

次回は、「学習関連の各種調査結果」と「上記(3)の内容」をさらに深めていきます。(予定)

 

 

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