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速報! 平成29年度 三重県立高校入試(後期選抜) 講評

川越富洲原教室 教室長代理(進路アドバイザー)です。

今回の進路コラムは、番外編として、「三重県立高校 平成29年度学力検査(後期選抜)の講評」を掲載します。

 

(1)総評

基礎をきちんと理解できているかという問題もありましたし、少々難化した問題もありました。

また、傾向変更もみられた科目も見られました。傾向が変わると難しく感じてしまったでしょう。

過去問に固執していた受験生にとっては驚いたことでしょう。今年の平均点は下がると予想されます。

入試に傾向の変更はつきものです。少しは、過去問とは異なったタイプの演習もしていたほうがいいでしょう。

ちなみに、入試直前期には、私は、重要ポイントを伝えています。予想通り出題された問題もいくつかありました。

 

 (2)国語

大問数は例年通り。

行書の問題は画数か、楷書との違いが定番ですが、今回は、のぎへんを行書で書いたものを選ばせる問題でした。

文法は、予想通り「単語」に分ける問題が出ました。

また、例年の付属語の問題に変わり、動詞の活用の種類が出題されましたが、基本的なものでした。接続詞の問題も見られました。記述問題は、条件を満たす形で答えられたかがポイントでした。

古文は、現代仮名遣いや主語の問題は例年通りでしたが、去十数年で見られなかった記述問題が登場しました

注をきちんと活用できたかがポイントでした。大問5は毎年形式を変えてきますが、基本的な問題でした。

作文は「季節を感じるとき」というテーマで、近年の全国の入試を見ても珍しいテーマでした。

 

 

(2)数学

例年通りの出題ということで、平均点も例年通り低くなりそうなパターンでした。

大問1は、なんとか満点近くを目指してほしいところです。計算問題・因数分解・中央値などが出題されていました。連立方程式や確率もおおむね例年通りです。確率の最後の問題は難しめでした。

関数の問題は、変域や直線の式や座標などオーソドックスな問題ですが、面積が絡んでくると難易度が上がってきます。

作図の問題は、正三角形を作って考えることに気付けるかどうかがポイントでした。

図形・証明問題は、例年通り難易度の高めの問題が中心でした。

カギとなるポイントがありますので、そこに気づけたかどうかが解けるかどうかの分かれ目でした

 

 

(3)社会

まず、地理では、例年通り、地図や表が多く出てきています。

基本的な図表の読み取りや知識事項が問われています。

記述問題は、内容をきちんと理解していないと書きづらいものが見られました

雨温図の問題も定番です。昨年は世界の気候でしたが、今年は日本の気候で出題されました。アメリカの農業生産も予想通り出題されました。地形図の読み取りも重要です。北陸新幹線の開業や選挙権年齢引き下げ(公民)といった近年の出来事からも出題があり、グラフを見て答えられるかがポイントでした。

歴史では、世界史の部分からの出題も数問ありました。また、建造物の写真問題もありました。教科書に載っている写真も重要です。また、時代により呼び名が変わるものも要注意です。古代から戦後史まで幅広く出題され、準備不足に悩まされていないかが心配なところです。

公民では、人権、国会・内閣・裁判所といった王道の問題や所得の問題が出題されました。裁判の特徴や、衆議院の優越が記述問題になっていました。私立高校の入試問題と似た部分もみられました。

 

 

(4)英語

出題形式は例年通りです。

リスニングは、音声が少し早く感じた受験生が多かったのではないかと推測されます。数字が登場するときは計算させられるかもというのは要注意ポイントですが、でました

対話文や長文読解では、語彙力勝負といったところもありました。決まった対話表現が身についているかも重要でした。傍線部や空欄の周辺からまずチェックをしていくことが重要です。

英語難化の立役者は作文でしょう。基本的なものも出題されていましたが、少し長めの英文になるものや日本語を少しアレンジしたほうが良いものなど、一筋縄ではいかないものが出題されていました

しかし、比較や関係代名詞や分詞の表現に慣れているかどうかもポイントでした。

 

 

(5)理科

生物・地学・物理・化学の各分野から大問2つずつ出題されました。

例年通り実験・観察問題が重視されています。

今年も物体に働く力を矢印で記入させる問題が出題されました。

今年の出題分野は、動物の分類、雲のでき方、二酸化炭素、運動、太陽、植物(光合成)、顕微鏡、イオン式、化学変化、電気回路でした。計算を求めてくる問題もいくつかありました。公式を理解し使えたかがポイントでした。

 

 

[char no=3 char=”教務”]英語・数学・国語は積み上げ科目ですので、中1と中2の内容がどれだけ定着しているかで中3の内容の定着度が変わっていきます。「入試は先のこと」ではなく、早期から、一夜漬けではなく、定着するようにしていきましょう。理科・社会は、3年生になってから、中1・中2の内容を自分で復習しなければなりません。ちなみに、大手学習塾の生徒さんは、中3になるまでに、講習会で復習を定期的にしています何もしていない人は、すでに差をつけられています。春・夏・冬の長期休業中にしっかりと復習しておきましょう。[/char]

 

[char no=6 char=”進路アドバイザー”]目の前のことに追われがちですが、プロは長い目でも見ています。基礎固めから標準・応用へのレベルアップや、復習と予習を常に意識し、私は約16年の指導経験を活かして、カリキュラムを考えています。部活や遊びたい気持ちもあると思いますが、手遅れにならないよう、周りに置いて行かれないように、早期から、学習環境を整えてしっかりと取り組んでいきましょう。[/char]

 

[char no=6 char=”進路アドバイザー”]高校生になるとまず、テストがあります1学期の間は、中学の延長のようで、1人でできそうに感じるのですが、テストでは点が取れないという勘違い型になる生徒が多数でます中学に比べて高校は難易度がかなり上がります。次の進路へ向けてしっかりと取り組んでいきましょう。受験指導や高校生の学習のしかた、大学情報の提供がメインの職員が教室長代理(進路アドバイザー)です。個別にアドバイスしたり、講演形式で一斉に伝えたりしていきます。大学の入試広報の方の話を聞く機会を用意したこともあります。短大生への就職対策講座の講師経験もありますので、各方面への進路相談に応じます。これからも頑張りましょう。[/char]

 

 

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