川越富洲原教室 教室長代理(進路アドバイザー)です。
今回の進路コラムは、3月にオープンキャンパスが実施された日本福祉大学を特集します。3月のみ、1キャンパスですべての学部の学部説明会があります。他の時期は、キャンパスごとの開催となります。個別相談では、執行役員クラスの職員のかたと話ができ、一見、あまりつながりもなさそうな学科が、なぜ同じ学部にあるかということまで話していただけました。そして、四日市中央工業高校の話まで話が膨らみました。
今回は、他大学の情報も盛り込みます。
(1)2017年4月始動
①スポーツ科学部
→美浜キャンパスに設置
・指導者、支援者としてスポーツに関わりたい
・健康な地域社会づくりに貢献したい
・報道やビジネスの面からスポーツに関わりたい
・トップアスリートを目指し続けたい
このような人たちのための学部です。
②社会福祉学部の改組
→4つの専修に分かれ、専修ごとに入試が行われました。
・行政専修・・・公務員を目指すコース
・こども専修・・・児童相談員や保育士、ソーシャルワーカーを目指す
・人間福祉専修・・・高齢者・障害者をはじめすべての人を支援する人材を育成
・医療専修・・・医療ソーシャルワーカー、精神保健福祉士などを育成
※スカラシップ入試の新規実施(特別奨学生) 20名
→特別育成プログラムもあり。
(2)その他の学部
①子ども発達学部
→子ども発達学科
・保育専修・・・保育士・幼稚園教諭などを目指せる
・学校教育専修・・・小学校教諭になるコース。中学社会も取得できる。
→心理臨床学科
認定心理士・公認心理師が目指せる。
・心理臨床専修・・・高校公民と中学社会の教員免許が取れる。
・障害児心理専修・・・特別支援学校・高校公民・中学社会の教員免許が取れる。
※上記の他にも取得できる資格あり。
※副専修制度・・・所属専修以外の授業でも関連する領域の授業をまとまって履修できる制度。
②健康科学部
→リハビリテーション学科
リハビリや介護の知識・技術の習得
・理学療法学専攻
・作業療法学専攻
・介護学専攻
→福祉工学科
福祉に強い理工系
・健康情報専修・・・情報技術を福祉に活かす。
・バリアフリーデザイン専修・・・建築士などの養成
※リハビリや介護の知識を踏まえた建築士を育成するので、リハビリ系の学科と同じ学部にある。
③経済学部
→経済学科
・地域経済コース・・・地域ビジネス・地域金融のプロフェッショナルを養成
・医療福祉経営コース・・・医療・福祉を中心とした経営のスペシャリストを目指す。
④国際福祉開発学部
→国際福祉開発学科・・・世界の「ふくし」を担う人になる。
中学・高校の教員免許状(英語)の取得も目指せる。
⑤看護学部
→看護学科
教育目標
・コミュニケーション能力
・他職種連携能力
・基礎的な看護実践能力
※社会福祉士・精神保健福祉士・リハビリ系の専門職などの育成をする学部のある大学なので、他学部の学生とともに学ぶ機会もある。
(3)就職
平成28年3月卒業生の 就職率 98.9%
実就職率 96.3%
※愛知県主要私立大学で就職率と公務員就職者占有率が高いのは
→南山大学 名城大学 中京大学 愛知大学 愛知淑徳大学 日本福祉大学 愛知みずほ大学
(卒業者就職率によるデータのため、大学院に進学する率の高い大学は、順位が下がります。)
※公務員占有率は上位ではないが、民間企業への就職率は上位の大学もあります。一例を挙げると、
中部大学 名古屋外国語大学 名古屋学院大学 愛知工業大学 名古屋学芸大学 名古屋女子大学 など。
(4)入試
2017年度入試結果
一般入試(2月)
→3日間分をまぜてランキングして合否を決定している。
(大学によっては、実施日ごとに合否判定しているところもある。)
ボーダーは、学科(専修)により、約40%~約80%と大きく幅がありました。おおむね国家試験や教員採用試験が待っている学科のボーダーが割と高めです。(最近は、ボーダーはあまり出さない方針のようです。)科目ごとの平均点は、おおむね50~60点です。だいたいの大学が、平均点が60点程度になるように作られています。
※すべての学部の学びにおいて、ベースに「福祉」があります。これが特徴です。経済学部でも、スポーツ科学部でも、学部名に「福祉」と書いていなくても同じです。ミスマッチのないようにご注意下さい。
(5)アクセス
①東海キャンパス
〔経済学部・国際福祉開発学部・看護学部〕
名古屋駅より名鉄常滑線または河和線で太田川駅下車。徒歩約5分。
②半田キャンパス
〔健康科学部〕
名古屋駅より名鉄河和線で知多半田駅下車。通学支援バスで約20分。
③美浜キャンパス
〔スポーツ科学部・社会福祉学部・子ども発達学部〕
名古屋駅より名鉄知多新線で知多奥田駅下車。徒歩すぐ。
[char no=6 char=”進路アドバイザー”]4月上旬になり、入学式や始業式が行われつつあります。10日には、おおむね入学式が終わると思います。新学期です。新たな気持ちで頑張りましょう。受験生のみなさんは、目先のことだけでなく、入試からの逆算で何をすべきかを考えて学習を進めていきましょう。取り組み方次第で明暗が分かれます。できるだけ早く本格的な取り組みを始めましょう。教室では、例年、高校生向けの校通信(High School通信)の4月号で、計画の立て方を特集します。月例報告ファイルに入れて配布します。[/char]