統括です。高校1年生のみなさん、高校入学で一番びっくりしたのは、数学の難しさではないでしょうか?
今回はなぜ難しいのか、
学校から渡されるチャートの色や塾での対策方法などを書きたいと思います。
中学時代数学を90点以上取っていた生徒も、高校の授業では何を言っているか分からなかったり、
定期テストで30点台、実力テストで9点(私の経験)だったとかないでしょうか?
なぜ、高校の数学はそこまで難しいのでしょうか?
高校1年生は文系理系の生徒が一つのクラスに
数学は国公立受験をするにあたり文系でも理系でも必要です。
進学校では、高1の時に理系のレベルに合わせて指導します。
つまり、青チャートを使うことが多いです。
中学時代数学で5を取れない生徒は、理系レベルの教材が難しすぎて理解できません。
高2では文系の数学レベルに落ち着く
文理選択がスタートします。
高2では文系の数学レベルに戻り、黄色チャートになることが多いのです。
高校1年生の時に苦手意識や基礎をしっかり勉強できていないので、もはやついていくことができません。
そのため、国公立受験を諦めてしまう私立文系の生徒がたくさんいます。
理系はもちろん青チャートです。
高校3年生では数学が必要ない?
国立文系の生徒は、主にセンター試験で6割を取れるような対策の授業学校で行われます。(黄チャートから青チャートの間ぐらいの難易度)
私立文系の生徒は、学校で数学の授業がない場合もあります。
理系の生徒は、数学IIIに入ります。今までの数学とはさらに難しいので、
理系を選んで後悔する生徒も多く、理系から文系へ文転する生徒も出ます。
入学時国公立に行って欲しいと願う親はほぼ100%だと思っています。
しかし、数学が足を引っ張っていて、親の期待に応えられず悩んでいる生徒も多いと思います。
私も数学が他の科目に比べて、実力がなく現役時代困っておりました。
私の場合は、定期テストが丸暗記で対応でき、簡単な学校だったので、定期テストでは90点以上取れても模試では偏差値50前後でした。
しかし、進学校(川越高校以上)の多くでは、丸暗記では対応できない学校の方が多いと思います。
その中で、強敵の一つとされるのが、「チャート式数学」です。
レベルが4つに分かれています。
上からレベル順に
- 赤チャート
- 青チャート
- 黄色チャート
- 白色チャート
となっています。
まずは、赤チャート
私の指導人生で見たことは、数度しかありません。
京大生の講師が持っていました・・・
四日市高校も赤チャートではありません。
ただ、最新の情報かどうかわかりませんが、
四日市高校では、フォーカスゴールドを使っています。
私たちの塾では正直四日市高校の生徒は少ないので、そこまで詳しくはないのですが、
http://high-child.com/2019/05/19/【フォーカスゴールド】チャート超え!?例題だ/
方のブログが役立ちます。
高田中はどうなんでしょうか・・・
東海中や向陽高校は赤チャートです。
青チャート
三重県の多くの進学校では、青チャートは強敵です。
何人もの生徒が自信を無くしてきました。解説を読んでも全く理解できません。
長年の傾向で、川越高校がボーダーです。
川越高校では、基本黄色チャートですが、たまに青チャートの時があります。
青チャートの時は、理系難関大学(名古屋大学や名古屋工業大学)の合格者が3年後に増えます。
しかし、文系の国公立の合格者が下がる時もあります。やはり、高1の時に数学で脱落者が多いのだと思います。
三重大学人文学部の2次試験で、英語+数学を選択する際に、青チャートのレベルまで必要がありません。名古屋大学経済学部の2次の数学の際は必要になってくるので、進学校で名大というのは、トップ層の一つのあごがれのため、青チャートが使用される場合があります。
黄色チャート
四日市西高校、桑名西高校、川越高校など中学の時数学4の生徒ならなんとかついていけそうなレベルです。
理系に進む生徒には物足りないのが欠点です。
理系生徒は、自学でもう少し難しい青チャートなどをする必要があります。
ただ、青チャートよりももっといい教材が出ているので、ネットなどで調べて勉強しましょう。
白チャート
私たちの塾ではあまり見かけない色です。
センター試験対応と書いてありますが、センター試験対策で高校3年生に使われるのは、下記の緑チャートです。
緑チャート (番外編)
高1・高2から使う学校は少なく、
まずは、黄色 or 青色 高校3年生で文系数学でセンターだけでいい場合は、この緑チャートを仕上げに使います。
どのように対策をしたらいいか・・・
高校の数学の進度は早いです。
数学Iで週4回、数学Aで週2回学校の授業があります。
それを週1回の個別指導で対応するのは、ほとんど無理です。
川越高校のカリキュラムより、英語と数学を簡単に分かりやすいように抜粋しました。
カリキュラムは学校のホームページに添付されています。
このような感じのカリキュラムで、分かりやすいように手書きにしました。
数学の流れ
1年生時は、文系理系選択前なので、数学が週6回授業があります。
2年生時は、文系週5回、理系週6回授業があります。
3年生時には、4つのコースに分かれます。
私立文系は数学なし、
国立文系は週5〜週7回。
理系は数IIIなし週7、ありで週8授業があります。
高校では週5〜週8まで数学あるので、ほぼ毎日、もしくは、毎日二つ数学があります。
中学校では、数学は週4時間です。最低でも1.5倍授業数が増えます。
英語は今日のこのブログでは対象外ですが、コミュニケーション英語(長文)と英語表現(文法)がありますが、文法が入試はとても大事です。
高校生の塾の授業は週4回でお願いしたいです。理由は
英語 文法週1回 長文週1回 =合計週2回
数学 数学I週1回 数学A週1回 =合計週2回
合計週4回対策をしたいからです。
しかし、週4回ともなると、授業料がかなり高くなります。
英語の長文は自分で勉強することができるので、英語を文法週1回にして、数学を週2回の合計3回ににするか
数学Iだけ受講をして、週2回にし、数学Aの部分はテスト前の追加授業で対策をする方法もあります。
できれば、予習型で進むのを週2回数学の受講をおすすめします。
週1回を数学I、週1回を数学Aに当てたいからです。
教材は予習専用のフォレスタを使用する予定です。
川越高校の生徒には少し簡単すぎるかもしれませんが、簡単な分理解がしやすく、予習で先取りをすることができます。
10単元があれば、8単元は簡単と感じてもらった方が、数学に苦手意識がつきません。中学時代に4や5を取っていた生徒にとっては、同じ感覚で数学を先取り勉強して欲しいからです。
先取りをしないと・・・・学校で習うのが初見となります。
大抵は理解できると思うのですが・・・
・体調が悪かった
・やる気がなかった
・寝てしまったなど
たまたま、理解できなくなると一気に分からなくなるのが高校の数学です。
それを避けるために先取りを推奨しています。
学校の授業が復習となり、自分でチャートや他の副教材の勉強が簡単になります。
そこで分からなかった問題は、自習や授業で少し質問をすれば十分対策できます。
中学校では、数学は週4時間です。最低でも1.5倍増えます。
公立中の数学の進度はあまり早くありませんが、それでも週1回で先取りしていくのは、大変です。それが進学校になると、スピードは上がり、週6回になると普通に80分の個別指導だけ予習をするには限界がきます。
※工業や商業の専門高校だと、数学が週3回程度のケースもあり、そこは余裕もって対策できます。専門高校で塾に行く率は少ないので、やればやるほど成績に余裕ができ、就職に有利です。
週1回の場合
順位が半分より上
だいたい理解できていると思うので、本当にわからないところを中心に塾で聴くといいと思います。
もっと理解できるようにしましょう。
数学の順位が下の方
学校の授業についていくのが、ほとんど難しいと思います。
そもそも、数学を受験で使うのかを考えましょう。
文系の私立大学で、数学を使うことはまずないです。
英語の成績と相談して、英語をもっと伸ばす必要があるのか、数学は赤点取らないギリギリで済ませるかを考えましょう。
特に数学が会の生徒に多い特徴が・・・・
中学時代、保護者に数学を教えてもらったいたという進学校の生徒が多いです。
高校になって、高校の数学が難しくなり、保護者の方が指導できなくなったケースです。これは単純に塾で教えて解決できる問題ではなく、保護者の指導方法としっかりみ
オススメできない 「質問中心の授業」
生徒のニーズで一番多いのが、
「学校の分からないプリント」を教えて欲しいです。
このブログを書こうと思ったきっかけはお知り合いの塾長ブログです。
質問が多いのはいいことか
私の経験では、授業で数学の分からない問題を持ってくる生徒が多いです。
しかし、その生徒の解けるレベルに到達していないケースが多いです。
質問されて最もダメな回答は、「その問題の解き方だけを教える」ということですこの質問と回答を繰り返していては全く成長しません。
また、高校1年生 勉強分からず中退
昨日、写真のような記事が掲載されていました。
今は、「6%の高校生が中退」しているそうです。
中退の理由として一番多いのは
「勉強がわからなかった」
なかでも苦手な教科の1位は「数学」。
授業がよくわかる割合が大きく落ち込むのは
「高1の4月から11月にかけて」。
それだけ、人生の命運を数学が握っていて、高1の早い段階で勝負が決まります。
特に数学は、分からないと恐怖です。
しかし、一番高校生に大事なのは、英語ですが、数学と違い中途半端に丸暗記でそこそこできます。
自分が英語をできない理由を、暗記に努力をしていないからだと言い訳にすることができます。
今回は数学の重要性を早く知って欲しいということで、数学を中心にしました。
数学に勉強時間が取られ、英語を勉強しないのは絶対にやめましょう!
真面目な女子に特に多いです。青チャートを理解することはかなり難しいので、諦めをつけて、絶対に入試に出る英語を勉強しましょう。
塾でも、英語の授業を取ることを絶対にオススメしています。
自学で学習したい生徒
時間と文章量が多くなるので、書きませんでしたが、検索するとたくさん出てきます。ぜひ、自分で色々調べてみましょう。
なお、これには続編があります。高校生のみなさんは知っていると思いますが、
チャートだけでなく、高校の数学にはもう一つ問題集があります。
4STEPなどのチャート以上に解説がなく苦しむ教材について、この記事の閲覧者数が多ければ、番外編で作成したいと思います。
対応表を活用しよう!
青チャートだと、4STEP
黄色チャートだと、クリアー
がセットになることが多いです。
私が高校生の時は、セットになってませんでした。(黄チャートと4STEP)
4STEPは解説がないので、解説部分をチャートを使って確認するときに、この対応表があると便利です。
リンクはこちらから
高2・高3などの受験勉強としての数学の勉強方法は別です。
今回はいかに学校の数学についていけるか、学校の授業をどう活用したらいいかを中心に書きました。
しかし、受験勉強としてはまた別の考え方があります。
学校の勉強と違う視点で考えないといけません。
志望校の受験分析
志望校と自分とのギャップ
学校の授業と志望校とのギャップなど。
例年 高校3年生になってから、国立を受けるため数学をどうにかしたいという文系の生徒が来ます。マーク模試で40点以下の生徒が多いです。どうしたらいいか、ブログで書くのはまだまとまっていませんので、いつか書きたいと思います。ただ、高校3年生向けのブログ記事だと、他の塾が書いてあるのでぜひ調べたら出てくると思います。
最後まで長文をご覧いただきありがとうございました。
少しでもお役に立てればと嬉しいです。
後半、文字の色ぬりに時間を割けなかったり、やワードプレスのバージョンアップで文字のサイズを変更できなくなったので個人的には消化不良ですが・・・