川越富洲原教室 教室長代理(進路アドバイザー)です。

2017年3月下旬の新作です。

今回の進路コラムは、「文部科学省の初等中等教育局の担当者による学習指導要領改訂に関する講演」特集の第4回です。今回は、主体的・対話的で深い学びの実現のための「アクティブラーニング」の視点からの授業改善と高大接続システム改革などについて掲載します。

 

 

(1)アクティブラーニングの視点

①主体的な学び

学ぶことに興味や関心を持ち、自己のキャリア形成の方向性と関連付けながら、見通しを持って粘り強く取り組み、自己の学習活動を振り返って次につなげる「主体的な学び」が実現できているか。

 

②対話的な学び

子供同士の協働、教職員や地域の人との対話、先哲の考え方を手掛かりに考えること等を通じ、自己の考えを広げ深める「対話的な学び」が実現できているか。

 

③深い学び

習得・活用・探求という学びの過程の中で、各教科等の特質に応じた「見方・考え方」を働かせながら、知識を相互に関連付けてより深く理解したり、情報を精査して考えを形成したり、問題を見出して解決策を考えたり、思いや考えを基に創造したりすることに向かう「深い学び」が実現できているか。

 

(2)観点別学習状況の評価

①現行(学習評価の4観点)

・関心、意欲、態度

・思考、判断、表現

・技能

・知識、理解

 

②新観点(学力の3要素)

・知識及び技能

・思考力、判断力、表現力等

・主体的に学習に取り組む態度

 

 

(3)多様な評価方法の例

①パフォーマンス評価

知識やスキルを使いこなす(活用・応用・統合する)ことを求めるような評価方法。論説文やレポート、展示物といった完成作品やスピーチやプレゼンテーション、協同での問題解決、実験の実施といった実演を評価する。

 

②ポートフォリオ評価

児童生徒の学習の過程や成果などの記録や作を計画的にファイル等に集積。そのファイル等を活用して児童生徒の学習状況を把握するとともに、児童生徒や保護者等に対し、その成長の過程や到達点、今後の課題等を示す。

 

 

(4)高大接続システム改革

今回の改革では、「高校教育」「大学入試」「大学教育」を別々ではなく、一体で改革されます。この3つは連動しているところがあるので、単独では大きな改革は難しかったようです。

 

①新入試

大学入試の部分は、まだ、実施大綱が正式発表されていませんので、文部科学省としても、すでに報道されていること以上のことは何も言えないとのことでした。

国語と数学の記述式を先行実施し、新学習指導要領にあわせて本格実施する予定。

 

②大学教育

すでに、各大学で改革が進められています。(私立大学の新入試への対応は、国立大学の動きを見てからという大学がおおいです。)

入学者受け入れの方針(アドミッションポリシー)、卒業認定の方針(ディプロマポリシー)を設定していて、これらに基づき、入学者選抜や卒業認定が行われています。

AO入試や推薦入試で受験する場合は、アドミッションポリシーにも注意が必要です。

 

 

以上で「学習指導要領改訂の動向」シリーズを完結とします。簡単にまとめますと、小学校では、小3から外国語活動がはじまるので、授業時数が増加します。高校では、科目の大きな改革が行われます。大学入試も思考力を問うものに変わったり、多様な入試方式になったりしていきます。特に入試に関しては、受験生自身がしっかりと理解して受験していく必要があります。

 

 

教務教務

(元?)大手予備校で実施された学校教員や予備校・塾講師等向けの授業法研修を2日間受講してきました。「現代文」では、読解力をつけるための指導を中心とした模擬授業が行われました。大学の新入試では、国語の記述問題も登場します。記述問題の指導法や採点法の解説もありました。「小論文」では、課題文型の問題をどのように解説し、どのように取り組ませるかということを中心とした模擬授業が行われました。どちらの科目も非常に有意義な研修でした。

ちなみに、大学の過去問と言えば「赤本」ですが、一部の有名大学は複数の出版社が過去問を出版しています。大学は問題しか提供しないため、解答は出版社が作成します。ですから、現代文の記述問題の解答例は、出版社ごとに異なります。こうなると自己採点はたいへんですね。