これは2016年11月24日、旧ホームページに作成した記事です。
中高生のみんながテスト勉強を進めている1週間です。
学校の提出物(ワーク)は、テスト発表1週間前の時点ですでに終わっているのが京進生ですから、今はそこより先の取り組みを進めています。
富田教室では、約2ヶ月分のテスト範囲からよく出るところをプリント化して、授業の中でテスト形式で解いてもらっています。
(クリアテスト・キーワーズテストと呼んでいます)
そうすると、範囲の中でできていないところ、できているところがハッキリわかるわけです。
テスト範囲2ヶ月分にもなるので、プリントにすると1科目10ページを超えることもしばしば。
大量です。とにかく抜け漏れがないくらいの量をこなすことが大事です、
ということで、授業で終わりきらなかった生徒さんは、宿題として家でやって来てもらうことにしています。
たとえば、左はある中3の生徒さんのプリントの一部。
正解ばかり。とてもよくできていますね。
しかし、ここに大きな落とし穴がありました・・・
講師の先生から話を聞くと、これ、ヒントつきで解いた結果でした。
答えは渡していませんが、公式がのっている解説や、教科書を見ながら解いたらしいです。
うーむ・・・そりゃ、解けます(笑)
右の子は、授業中に解いてもらった例ですが、ノーヒントだとまったくペンが進まなかったので、先生がヒントを出しながら、埋めたらしいです。
そして、その結果としてマルがふられています。
これは、正式なマルではないですよね。。。
教室長の私は、このテスト範囲プリントのできばえを見て、その生徒さんの仕上がり具合を判断します。
もしこのマルを見たら、私は安心してテストに送り出します。
まるで現場の戦況を知らず、大本営発表を信じて旅立った大日本帝國の兵士のように・・・。
以前から、テスト前の範囲プリントでは正解が多いのに、どうして本番では取れないんだろう?
解いた日からテストの日の間に、忘れてしまうんだろうか?
他のミスが原因だろうか?と悩む時もありました。
解くときの姿勢という、もっと基本的なところに落とし穴があったことに、恥ずかしい話ですが気づきました。
報告してくれた先生達、ありがとう。
授業中も、家庭学習中も、問題はノーヒントで解く。何かを見ながらしない。
そのために、ふだんの授業でいかに集中して覚えておくかが大切になります。むしろ、大切に思えるのでは?
「解くときに見ればいいっか」と思うから、授業で覚えようという意識が薄くなるのでは?と考えます。
そして、解き終わった後の答え合わせは、マルバツをふるだけではなく、解説をよく読み、不明なことを解消するという手順にしましょう。
*保護者懇談では、上の「勉強のしかた①〜⑤」シリーズを配って話をしました。このとおり素直にとりくみましょう。