情報源: タブレット演習教材「おさらい先生」 – NPO法人 教室ICT実践会
1.そもそも小学算数は4年生から急に難しくなる!
下の図は、小学校高学年(小4〜小6)の算数の流れです。
つまずきやすい単元に★マークをつけています。
小学4年生なら、
- 小数
- 分数
- がい数
- 四則計算の順序
などです。
そう、小学4年生から小数と分数が登場するんです。
いままで整数だけの計算を、本質的に理解せずに機械的に暗記して解いてきた小学生は、分数と小数のイメージがつかめずにここでつまずきます。
毎年のように、ここでつまずく小学生が出現します。
これは教育用語にもなっていて「小4ビハインド」と呼ばれています。ご存知でしょうか?
小1から小3までで、整数のたし算・ひき算・かけ算・わり算を一通り習います。
この時点で、実は算数が苦手な子と得意な子にすでに分かれているのですが、やっていることが単純な計算ということもあり、ゆっくりやれば解けたり、うっかりミスで間違っていてもすぐに理解できるので、「なんとなく」先へ進めてしまうのです。
そうしてごまかしながら進級してきた小学4年生。
小1〜小3の四則計算が定着していることが前提で、小数・分数に入ります。
小4で、学力差が表面化します。
小3までの計算をおろそかにしていた子は、解き方を知っていても整数計算でボロボロミスをして結局不正解になり、時間内に解けなかったりします。
ここで危機感を持って周りの大人が治療しないと、あっというまに「数学が苦手な中学生(高校生)」が一人誕生します。
子どもの数学嫌いは小学4年生からすでに潜んでいるという意味で、「小4ビハインド」の言葉があるのです。
※ビハインド=behind(裏側に、背後に)
さて、小学生の方、中学生の方、小学算数は大丈夫と言いきれますか?
2.小学算数が大丈夫だと言いきれる目安
私の経験上で断言するなら、次のどれかに該当する方は小学算数の未定着に原因があります。
- 中学校の定期テストで平均点をとれていない。
- 百ます計算のたし算で3分以上かかってしまう。
- 7+2÷1/3 の計算を不正解する。
3つ目の計算式などはとても基本的なもので、中学生または保護者様からしたら「バカにしないで!」と怒られそうです。
しかし、これが。
計算間違いする中学生、続出なんです。
この問題は、先日、中学3年生の塾内模試の数学大問1で出題した実際の問題です。
中学校の定期テストで平均点以下の生徒は、約3分の1がこの小学生計算問題を間違えました。
これが解けなくて、中学数学が理解できるわけがありません。
でも、もう中学生になっているのに、どうやって今から小学6年分を取り戻していけば良いのでしょうか?
ここでほとんどの中学生はげんなりして、過去を振り返ることをあきらめてしまいます。
しかし、塾によってはその治療薬を持っている場合があります。あきらめてはいけません。
3.人間 対 人間の授業で小学校6年間をやり直すには限界がある!
なにぶん、中学校の授業は進んでいるのに、小学校時代の勉強時間をつくるわけですから、時間がありません。
一般的な学習塾では、中学生向けに復習コースを用意している場合もあるでしょう。
しかし、それはせいぜい小学6年生レベルからのスタートで、本当に治療しないといけない「小4ビハインド」部分ではありません。
平均点を取れず苦労している中学生は、本当に小4ビハインドの部分に原因があります。
私たち京進スクール・ワンは個別指導塾ですが、個別指導であれば、その生徒さんがつまずいたところから戻って、専用の復習授業を受けることができます。
できますが、弱点が一つ。
時間がかかります。
先生と生徒が個別指導で復習すると効果はてきめんですが、なにぶん、生徒さんのペースに合わせるので進みがゆっくりになります。
6年分をはたして何ヶ月(何年)で終えられるでしょうか?
ここに個別指導の弱点があります。
できる限り短期間で、スピーディーに復習したいという要望に応えないといけません。
4.小学算数の復習は、最新技術を使って時短する!
長くなりましたが、ここからが核心部分です。
苦手な算数・数学を克服したいのなら、今までの間違い癖を直すくらいの、たくさんの練習量が必要です。
生身の人間同士ですと、ここに「甘さ」が出ます。
「うっかりミスだから良いか・・・」
「解き方がわかっているなら良いか・・・」
と、先生側・大人側が妥協して、良かれと思って次の単元に進めるのです。
学校の授業は進んでいるし、なるべく早く追いつきたいですからね。
また、2回3回は繰り返しても、そのうちいいか・・・と思ったり、練習量を増やすために類題をたくさん出し続けても、テキストに載っている問題にも限りがあるので、そのうち出す量問題もなくなります。
しかし、これが未定着の原因であり、苦手なままになってしまう原因です。
定着するまでは、次の単元に進まず、類題を出し続ける。
こんなある意味「冷静なこと」ができるのは、機械だけでしょう。
京進スクール・ワン四日市ときわ教室には「おさらい先生」と呼ぶ、そんなタブレットがあります。
5.おさらい先生の徹底的な仕組み
「おさらい先生」は、算数の計算と国語の読解問題の練習タブレットです。塾専用です。
最初は一桁のたし算などですからスイスイ進められるはずですが、小4ビハインドの子は、必ずどこかでつまずきます。
1問ごとに制限時間つきで、スピード力も鍛えられます。
手書きの文字を機械認識して採点するため、あまり字が汚いとそれだけで不正解になります。
意外と、筆跡の改善や、自分の書いた字を見直す習慣づけにも役立ちます。
内容的には、◯文さんが生身の先生でしているような内容を、この機械に任せています。
個別指導だけでは足らない練習量を、このタブレットで数千の収録問題で補助できます。
正解・不正解はリアルタイムで職員側で見ることができます。
たとえば下は、ある中学1年生の例です。
青が合格、赤が不合格です。
合格すれば、次の単元に進むことができます。
だんだん難しくなります。
不正解が3問以上か、制限時間内に解ききれないと不合格です。
演習量が増えて、合格するまで問題を解き続けます。
不合格を2回連続すると、なんと一つ前の単元に戻されます。
上のグラフは、そんな悪戦苦闘のジグザグ線です。
ちなみに、この生徒さんは中1で数学を平均点以上取れている生徒ですが、「第5章 足し算の筆算」でつまずきました。
「足し算の筆算」とは、これです。
中学1年生+平均点超えの生徒で、足し算の筆算を2回不合格するという現実。
1問ミスくらいなら「たまたま」ですが、2回不合格するには、合計6回このレベルを間違えないといけません。
必ず原因があります。
解き方を知らないわけではないと思います。
- うっかりミス
- 筆跡
- 書いた答えの見直しをしない
- スピード力
などでつまずいているのです。
この場合、解き方を知っていても、解き方を知らない子と同じ「不正解」です。
今、この記事をご覧いただいている方は保護者の方が多いと推測しますが、お子様に小中学生がいらっしゃる場合、本当に大丈夫と言いきれるでしょうか?
人間がジャッジするのではなく、忖度なしの機械に判定してもらうとハッキリしますよ。
6.国語も特訓して文章題を解けるようになろう!
試してみたいと思った方へ、最後にお知らせです。
「おさらい先生」のタブレットは塾でしか出回っていません。
京進スクール・ワンでは、四日市ときわ教室・富田教室・川越富洲原教室でサービスしています。他教室では取扱がないことが多いのでご注意下さい。
特訓できる科目は次の3つです。
- 小学校の算数(計算分野)
- 中学校の数学(計算分野)
- 小学校の国語(読解問題+国語のルール)
どんな難しい文章問題を解けても、答えを出す途中で計算を間違えてしまったら× になってしまいます。
算数・数学だけの問題ではなく、計算ができないと理科などの成績にも影響が出ます。
この「おさらい先生」は国語も特訓できます。
文章を正しく読めないと、5科目全体の文章問題や、そもそも教科書の言っていることがわからなくなります。
つまり、小学国語の復習は、算数・数学の文章題にも直結します。
文章題が解けない!と言っている子の半分は、まず、計算力に課題があり、次に、他科目である国語に課題があります。
これを両方、できるようになるまで無限に問題を出し続け、反復し続けます。
これはとうてい、生身の先生がやりつづけられない方法です。
タブレット側が音を上げることはありませんので、生徒さんの「なんとかして力をつけて、学校の授業についていけるようになりたい!」という気持ちさえ持ってきてもらえれば、これが確実に効果的な方法になります。
しかも本来有料サービスのところ、当教室では個別指導を通塾される方には無料です。
必要な生徒さんに、機械で過去の復習を早く終わってもらい、個別指導で学校対策して良い点をとってほしいという気持ちから、気軽に利用していただけるようにサービスしています。
一度、体験してみたいと思った方は、下の教室までお問い合わせをお待ちしています。
導入教室
2019/07/28 現在
富田教室・四日市ときわ教室で先行検証中です。
こちらから、体験もできます。