うわさはあてになる?
富田教室の吉川です。
大矢知興譲小学校を卒業して、富田中学校へ入学する中学生や、
富田小学校を卒業して、朝明中学校へ入学する中学生の方も、時々みかけます。
このように校区をまたぐ理由は、主に部活の関係ですね。(剣道・柔道・テニスなどでそういう生徒さんがいます)
校区をまたぐ方から、教室長を頼って聞かれるのは、「〇〇中学校は、どんな学校ですか?」ということ。地域が違うと、情報が入ってこないでしょうから、ここでそのような方々の助けになる情報を書いてみます。
また、大矢知興譲小→朝明中の場合なら、地域内の保護者様同士でかなりの情報交換がなされています。私が逆に情報を教えてもらうぐらいですが、その中には”うわさ”レベルで、そうとは言えないものも混じっていて・・・。
うわさは、学習塾として判断するなら、やはり一面的な情報だったりします。
毎年、朝明中学校と富田中学校の塾生を育てていると、どんどん情報が蓄積されています。
あまり機密情報なのは書けませんが、インターネットで載せられるレベルの話をしてみますね。
中学校の定期テストの難しさを決めるのは・・・
「朝明中と富田中、どっちのテストが難しいんですか?それとも一緒?」
この疑問に答えられるのが、複数の学校を見ている学習塾の特権でしょうか。
すごく、あけすけもないことを言えば、
「作る先生による」
です。
「あの先生が作るテストは難しい」
名前は書けませんが、学校ごとに有名な先生がいます。
でもこれでは期待はずれの答えでしょうから(でも、真実ですよ!)もう少しだけ学校の特徴に即してお伝えします。
ポイントは、先生の数と生徒の数
朝明中学校と富田中学校の最大の違いは、クラス数が全然ちがうことです。
朝明中学校は、北勢地区でも屈指のマンモス校で6クラス。富田中学校は3クラス。単純計算で2倍の差があります。先生も、倍に近い人数のちがいがあります。
これによって何が言えるか?
富田中学校のテストの難易度・出題傾向は?
富田中学校のテストは、まあまあ安定しています。何が、というと、テストの作りと難易度が、です。あと、出題傾向も安定しています(いました。過去形。理由は後で)。
テストを作る先生が、ある程度安定化しているからでしょう。平均点も、テストごとの上がり下がりは少なめで、平均点も低くありません。
これは、簡単なテストを作っているというわけではなく、生徒たちの多くがテストの難易度についていけている証拠でしょう。
朝明中学校のテストの難易度・出題傾向は?
一方、朝明中は多くの生徒を抱えているため、どうしても、全生徒に合わせたテストというのは作れません。クラスによって、授業の進みも、差が出やすくなります。テストを作る先生が、直接全員を教えているわけではないので、テストによっては、クラス平均点がクラスごとで差があることも起こります。
学年平均点も、テストによって前後が激しい時があります。
年度にもよって、平均点が下がり続ける年もあれば、上がっては下げ、を繰り返している年もあります。朝明中学校の先生は、いつもテストの難易度設定に苦心されているのではないかと、心中察しています。
2017年2学期の中間テストに限って言うなら・・・
生徒の自己申告を信じて書きますが、この前の朝明中の中間テストでは「学校の授業で進まなかった教科書のページが出た」とのこと。
テスト範囲にはあからじめ発表されていましたが、テスト1週間前時点で全くその単元に入れておらず、「どうするんだろう?」と先生と生徒たちで行く末を見守っていたら、結局追いつけないままそこがテストで出たといいます。
多分、他のクラスでは追いついているところもあるのでしょう。追いつかなかったクラスにも、先生が何かしらのフォローコメントはしていると思います。(範囲には載っているからこうやって予習しといてね、とか)
塾での朝明中学校・富田中学校の定期テスト対策
京進スクール・ワン富田教室としては、朝明中・富田中の毎年の定期テストの予想範囲はだいたいわかっているので、事前に予想範囲を先取りしておきます。
なので、一応その生徒さんは、塾の予習でカバーはできましたが・・・。
これが悪いというつもりはなく、1学年200名を超えて6クラスに先生が授業を分ける大規模校である以上、起こり得るケースです。富田中学校については先ほど触れたように比較的安定傾向でしたが、この前の中間テストでは平均点ダウン傾向です。
「先生が、入試を意識してテスト難しくしたぞ〜」と言ったそうです。これも生徒さんからの情報ですので、生徒フィルターを通しての話とご承知おきください。
でも、今の中学3年生から、大学入試はもうセンター試験ではなく新しい学力テストを受ける(中3以下のご家庭の皆さま、ご存知ですよね・・・?)ということを考えたら、こういう動きが今後加速してきてもおかしくありません。
つまり、過去問をやればいいという時代は終わったということです。さらにそれは、過去の情報をもとにしているうわさも、これからはあまり当てにならないということになるかもしれません。
学校の先生たちは、新しい時代についていくために、試行錯誤しています。私たちも、それを先読みして対応していくことが大切ですね。
京進スクール・ワン富田教室での各中学校の5大定期テスト対策
富田教室では、過去7年分の各中学校の定期テストを保管しています。これで過去に出題されていた問題はすべて把握しているのですが、先ほど書いたとおり、過去問を信じ込むだけの塾になってはいけない、ということがわかります。
そこで、富田教室では過去の成功事例から、次の流れでテスト対策をしています。
1.ていいち(提出物1週間前チェック)
まず断言できるのは、テストの前日まで学校の提出物(ワーク)をしている生徒さんは、成績が上がりません。
私たちの塾に新たに来られる生徒さんの多くは、テスト前は提出物を進めることがテスト勉強だと思っている方が多く、そこの意識改革から入塾はスタートします。
提出物をするというのは、ただ宿題をしているだけ、なんです。勉強というより、作業です。しかもそれはみんなしているから、差がつかないですよね。
だから、テスト前は「提出物以外の本当のテスト勉強」をしてもらうため、提出物は日頃から進めてさっさとおわらせよう!運動をしています。これが「ていいち」です。
自己申告で終わらず、本当に答え合わせまでしたか、飛ばさずに終えたか、チェックします。
本来、塾の授業でしたいことは他にいっぱいあるのですが、でも、時間をとります。
成績表の「関心・意欲・態度」欄で良い評価をもらえないと、テストの点だけ上がっても内申点は上がらないことを知っているからです。
テストの1週間前になったら、実際にワークを5科目持ってきてもらって、完了の印として写真撮影しています。
ふだんワークを進めていない生徒中心に未達成者が出ますが、むしろ、ここまで追いかけて、やっとギリギリで終わらせてくれる、と判断した方が事実かもしれません。
入塾前は、提出物を遅れて出すという段階だったとしたら、これも成長としてほめたいですよね。
2.定期テスト予想問題のオリジナルプリント「おたぷり」
お助けプリント、略して「おたぷり」。
一言で言えば、テストによく出る問題を抜粋した教室オリジナルプリントです。
おたぷりは、科目ごとに大きく2種類あります。
1つ目は、学校のワークを意識した「おたぷり」。
定期テストはワークの内容から出ることも多いので、必ず解けてほしい問題やよく出る問題を中心に類題を集めたプリントです。
2つ目は、京進独自の理解度チェックシートから出題した「おたぷり」。
毎回の授業の最後に、生徒さんごとに「今日間違えた問題」か「次回まで覚えておいて欲しい用語」3つをシートに書いてまとめます。
それを次の授業の時に、まだ覚えているかテストとして出します。これが理解度チェックシートです。
この理解度チェックシートを「定期テストの期間」で区切ってランダムに並び替えて小テスト化しています。
毎回間違った問題や覚えて欲しいことを、数ヶ月分凝縮したプリントですから、さらに生徒さん一人一人の弱点に即したプリントで、あえて言わせていただくなら自慢の一品です。
3.間違えた問題は個別に専用問題を作成し、徹底授業
京進スクール・ワンは、1対2個別指導専用教材の『フォレスタ』を授業で使用しています。これ自体は、最近いろいろな塾さんで使われてきた教材ですから特段アドバンテージはないのですが、でも、この教材の徹底度にこだわります。100%使い切ることにこだわります。
スローガンは「フォレスタの問題が全問正解するまで、他のことに手を出すな」です。
フォレスタには、定期テスト前の総仕上げテストとして、クリアテスト(以下、CT)・キーワーズテスト(以下、KWT)というテストが同封されています。これをやりきり、間違った問題を「赤バツ問題」と呼び、赤バツ最優先主義を続けてきました。実物を回収し、生徒一人一人の間違いを把握します。
CT・KWTで赤バツだったところを、講師の先生たちに事務給をお支払いして再テストを作ってもらいます。
それを次回の授業や、最悪、自習中に1問でも多くマルに変えていくことを、テスト前の真のテスト勉強と位置付けています。
これをクリアできた生徒だけが、別教材を使ったり、過去問をしてもokとしています。
ただし、これにはまだ課題があります。
本当に点数が危険な生徒は、ふだんの授業の理解をある程度生徒さんのペースに合わせているので、CT・KWTがやりきれないのです。CT・KWTの未提出者を見ると、テスト得点が平均以下とほぼかぶってきて相関関係があることがわかっています。そうであるなら、こういった生徒さんほど、CT・KWTをやりきるために、早めに提出物に手を出し、学校よりも先取りの授業をするための工夫を先生たちと考え続けていきます。
4.ゆっくりでも大丈夫!追加授業ができる!
「理解度がゆっくりだから、授業が追いつかない!」という生徒さんには、授業を追加することも有効な手です。
今回のテストで不安なところがないか、ふだん受けていない科目(理科・社会なども含めた5科目)も生徒さんに聞いていき、必要な授業数を提案しています。
これを、定期テストの4週間前から提案しておくということを、心がけています。
これによって、京進スクール・ワン富田教室の生徒さんはテストの4週間前から次の定期テストを意識でき、余裕を持ったテスト対策の授業を用意できるからです。
富田教室の平日の授業はほぼ机がパンク状態なので、この追加授業はテスト1週間前の木曜日や日曜日に入れることが多いです。
この前の中間テストではとうとう日曜日の追加授業の数も多くなり、机がいっぱいになりました。
皆様がせっかく追加してくださった授業が「左耳から右耳へスルー」と無駄にならないように、復習とワンセットにした授業構成にしようと、教室自習をセットで入れて一人一人の生徒さんの時間割を組んでいます。
ただし、追加授業のお申し込みが多くなると、ありがたいことではありますが、授業だけで時間が手一杯となり、復習のための自習時間を教室では確保できなくなるのが、現在、頭を痛めている課題です。
家庭学習で復習を徹底してくれれば何の問題もないのですが、ここはいつも、先生と生徒さんの信頼値が試される瞬間です。
5.自習し放題
ということで、教室自習で赤バツの復習をしきることがテスト勉強最大効果の対策なのですが、積極的に自習に来る生徒が本当に多くなりました。
日曜日は、塾生の半数を超える生徒さんが自習に来て、さすがに教室スペースとスリッパがパンクしました。
そこまで想定した教室スペースになっていないので、自習のありかたも考えないといけません。(教室長の机も譲って、立ちながらパソコン入力などおこなっていました)
人数が多い割には、授業・自習の空気感はピリッとした静けさを維持できているのが自慢です。
その分、休憩中は自由にさせていますけど(笑)
休憩時間中も勉強を続けたい一部の生徒さん、休憩中はうるさくてごめんなさい(笑)
メリハリ(ON/OFF)が大事なのではないかと思います。そういう意味であえて課題を出すと、新しく塾に入った生徒さんは、まだこの空気を読み切れていない時があります。
しゃべるときはしゃべる、黙る時は黙る。周りのムードから、次第にこういったメリハリを学んでいきます。
ベテランの塾生では、休憩の間隔が短めだったり、休憩時間が長めの生徒さんがいるのも、今後の課題です。その生徒さんに合わせて、声のかけ方を、考えて、かけて、変わったか、見守っていきます。
生徒さん以外も歓迎!11月期末テスト勉強会(中学1年生のみ対象)
11/19(日)13:00-18:30
11/23(木)16:00-21:50
11/26(日)13:00-18:30
の3日間で、期末テスト勉強会を開きます。塾生対象の勉強会ですが、特別に塾外の外部の方も参加OKです!予約不要、当日突然大歓迎!時間内でしたら、いつ来ていつ帰ってもOK!3日間来てもよし、1日だけでもよし!
勉強道具持ってきても来なくてもOK!(筆記用具くらいはよろしくね)
教室の空気を知る機会にもしていただければ幸いです。
ただし、中学1年生限定とさせてください。
というのも、中3と中2はもう満員となっているため、新規問い合わせの中学生の空員は、1年生だけになっているということをお許しください。
中学1年生も、空きは残り5名です!
言い換えます。
2年後の中学3年生のお受け入れが、今の時点で残り5名ということです。
例年、中2〜中3になってテストの得点がダウンしてからお問い合わせを承る場合がございますが、もっと早くお電話いただけていたらお世話できたケースが多くございます。
私自身、お電話を切るときに罪悪感がかなりございます。
危機を感じてからではなく、予防と考えて早めに塾のドアをたたいていただければ、とても嬉しいです。
小学6年生・小学5年生の方も、こういう教室ですので、中学生になる前に塾へ来ていただけたら、入学する中学校のことを、事前にたくさん知ることができます。
客観的に見て、このオトク情報がもっと大矢知興譲小・富田小で広まらないのは、富田・大矢知地区にとって損失・・・ぐらいまで思ってます。
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