統括です。
新中1の保護者の方へお伝えしたい大事なことを思い出したので作成しました。
[小学校と中学校で違うこと] で検索して、思い出した「中1ギャップ」
[中1ギャップ]で調べてみた
上から
- ベネッセ
- ウィキペディア
- 文科省
という教育ビッグ3の検索結果です。
中1ギャップとは
中1ギャップとは小学生が新中1生となったときに、学校生活や授業のやり方が今までとまったく違うため、新しい環境(学習・生活・人間関係)になじめないことから不登校となったり、いじめが急増したりするなどいろいろな問題が出てくる現象のことです。
より引用しました。
文科省の資料は
「中1ギャップの真実」と書いてありますが、小学校からの問題について書かれています。
https://www.nier.go.jp/shido/leaf/leaf15.pdf
私たちは学習塾なので、少し勉強よりの視点で以下を書きます。
- 定期テストがある。
- 教科ごとに先生がつく
- 先生が全て把握面倒を見てくれない
- 順位・自分の位置がわかる。
私は現在教室長業務をしていないので、教室長達から不登校の生徒の様子を聞きます。
現在通塾している生徒が、不登校になる原因の多くは
- 家庭の問題(別居、離婚など)
- 友人の問題(小学校と友人関係が変わった、スマホ関係でのやり取り)
勉強の問題は塾に通っている分少ないです。
ただ、不登校になるとかなりの部分で成績向上も難しいですが・・・
しかし、ご家庭も大変かと思うので、塾の方でしっかり生徒と話をしたりし、
精神的なサポートをできる限り行いたいと考えています。
不登校で入塾されるケース
不登校となり、塾にも通っていないとなると勉強はかなり厳しいです。
不登校になる原因でいじめはあまり聞きませんが、
- 勉強が面白くない
- 小学校の時は良い?点数をとっていたが、中学校になって頑張っているがうまくいかない
- 親のプレッシャー
- 精神からの体調不良など・・・
中1の勉強不振が原因として多いような気がします。
(学習塾に来られるので当たり前かもしれませんが・・)
中1で勉強が難しいポイント
英語の落とし穴
- アルファベット (bとdが逆さま、大文字は書けるけど、小文字が無理(小文字の方が使うのに))
→小学校や英会話で習う生徒が多いので、昔よりも時間を取らない分、ここで失敗している生徒も多いです。(最初のテストで50点 中2で30点以下の生徒です。)
ご存知の方も多いと思いますが、1学期の中間テストで昔はアルファベットで40点ぐらいありましたが、今は15点ぐらいです。
まずは、この時期アルファベットをしっかり全部書けているか確認してください。
学校ではほとんど練習しません!
保護者の方の時代と全く違います。ここで落ちこぼれます。
- 単語の覚え方 (bookをb o o k とバラバラで覚える。 発音で覚えないので、短期記憶状態)
中1の2学期中間ぐらいには60点以下になってきます。
- 三単現のS (中1の10月ぐらいから習いますが、ここで多くの生徒が失敗します。)
特に三単現のSは3つ注意しないといけない。
- 三人称 ( I you He などの人称代名詞が苦手 )
- 単数 (Weの時には複数と気づくけど、Many books などになると、引っかかる)
- 現在 (1年の終わりには過去形も習うので大変)
これが否定形・疑問系になり、2年からは過去形も混じると大混乱です。
ここをまずしっかりしておけば、総崩れ(平均点以下)することはあまりありません。
数学の落とし穴
正負の数 −4 -(-5+(-3)) みたいな計算
算数(小学校)
・分数
・小数
中学数学が苦手な生徒の多くは、小学校の算数に問題があります。
一応専門家も中1ギャップと同じように、小4ビハインドと命名されています。
中学校1年生の平均点は
そうは言っても本当なの?と思われる前向き(楽観的?)な方もいらっしゃると思いますので、
ある中学校の1年生の平均点を載せます。
(朝明中・富田中・川越中・富洲原中・朝日中・常磐中・笹川中・南中のいずれか)
17年 | 英語 | 数学 | 国語 | 理科 | 社会 | 5教科 |
1学期中間 | 80.0 | 79.0 | 68.0 | 75.0 | 73.0 | 375.0 |
1学期期末 | 79.0 | 57.0 | 53.0 | 72.0 | 53.0 | 314.0 |
2学期中間 | 70.0 | 57.0 | 47.0 | 71.0 | 66.0 | 311.0 |
2学期期末 | 64.0 | 40.0 | 61.0 | 57.0 | 46.0 | 268.0 |
学年末 | 49.0 | 45.0 | 49.0 | 64.0 | 51.0 | 258.0 |
学年末は割と難しいです。
最近の2月の学年末テストでは、5教科の平均点が258点です。
1教科約50点です。
ざっくり言うと、学年の半分が半分も解けない状態です。(塾に通っている生徒も含む)
学年末が難しいのは、
テスト範囲が1年のまとめと書かれる場合があります。
生徒以上に、対策する塾側は大変です(涙)
テスト一週間前に1年のまとめという範囲表は裏ボスです。
中22学期末数学40点は「比例・反比例」です。
1〜2学期の方程式が理解できていないので、点数を取るのが苦手だと思います。
国語が悪いのは・・・難しいテストを作る先生などでしょうか・・・
理科はバラバラ
分かりやすく言うと、一分野や二分野と範囲に好き嫌いがあります。
最初の花は暗記すれば解けますし、計算問題が入ると女子生徒が一気に苦手になります。
社会は普通
地理で好き嫌いはあまりありません。
歴史になると好き嫌いがはっきりします。
結果同じような平均点
むしろ、先生の好き嫌いが大きい科目。
平均点の推移はどこの学校もだいたい同じです。
テストが簡単な先生がいる、いないとか、学校に応じて簡単めに作ってくるなどはあります。
塾に通わなくても、家族で頑張る方法
塾に通いたいけど、色々な事情でもう少し後にしたい方。
過去どこかに書いたのですが、見つけらませんでした。
簡単に書いてみます。
男女平等の最低限の対策
- 予習をしっかり、学校の指導よりも三週間ぐらい先を目安に指導。
- 学校のワークは予習に向かないので、フォレスタなどの予習教材をどこからか入手
- 学校で習った範囲を学校のワークで復習
- テスト開始三週間前からテスト範囲の復習
- テスト範囲が発表されてから、苦手なところを中心に
男子にありがち
・宿題やワークなど答えを丸写してくる場合があるので注意。
女子にありがち
・ノートまとめをテスト期間中に始める。勉強をしているように見えるので注意
まとめ
中1ギャップの不登校の原因の一つである勉強は、まだ(交友関係より)対策を打ちやすいです。
この前もブログで書きましたが、
中学校生活が落ち着いたら塾探しは予習の観点でオススメしておりません。
落ち着く(部活が決まる?)例えば4/15ぐらいの中旬には、
多くの塾ではもうすでに1学期中間テストの範囲の学習が終わっていて、
翌週から復習にスタートします。
落ち着いた時には、すでに差がついています。(そこから塾探しだとさらに・・)
そこまで、自分一人で対策出来ているお子様はなかなかいらっしゃらないと思います。
※新高1の方も半分ぐらい関係する内容だと思います。
中学生と違うのは、さらに親のアドバイスを聞いてもらえない、
親が予習で勉強を指導することが困難になることでしょうか・・・
何か少しでも不安なことがありましたが、お気軽にご相談ください。
※イラストが多い時は、少し真面目な話の時です。
成功の架け橋でしょうかね。
1.勉強編としました。閲覧数や問い合わせ数に好評なら、続編を書きたいと思います。