川越富洲原教室 教室長代理(進路アドバイザー)です。
2016年6月末頃の進路コラムを復旧します。
学生寮といえば、食事付きで安く生活できるところですが、近年は、「学びの場」としての機能を持たせた学生寮も登場しています。東海地区の人たちは、地元志向が強いと言われています。
今回は、遠方の大学へ進学される方向けの話のようにみえますが、寮生活していない学生が、寮に遊びに行って「学びの場」の機能を活用することも可能ですので、自宅通いを計画されているかたもご覧ください。
今回のコラムは2回シリーズで掲載します。
(1)従来の学生寮
寄宿舎としての学生寮で、食事がついて、寮費も安く生活できるというものでした。男子寮・女子寮が別々に建てられていたり、食堂や広間だけ男女共用で居室は男女別棟にして1か所に建てられていたりしている寮もありました。2~4人程度で1部屋というのも普通でした。寮長や寮母さんがいる寮もあれば、入居している学生による自治寮(食堂は外部委託)もありました。
(2)近年新設される学生寮
①部屋の設備
大都市か地方かにより、寮費はことなりますが、周辺の学生向けワンルームマンションの家賃よりは安く設定されています。寮もワンルームでエアコン・ベッド・机・冷蔵庫・キッチン・バス・トイレ付きというところも登場してきています。ワンルームだけど、キッチン・バス・トイレは共用になっているところもあります。
②個室化
一般社会でもプライバシーの問題が重視されるようになり、1人部屋希望の声も高まり、寮のワンルーム化で学生集めを図っている大学もあります。
③セキュリティーの強化
特に女子大学の寮はセキュリティー面も充実させ、保護者の方に安心して送り出してもらえるようにしていることをウリにしている大学もあります。
(3)留学生の受け入れ
留学生専門の寮を設置している大学もありますが、近年は、日本人学生と留学生を一緒に受け入れる寮も出てきています。このことにより、学生寮が「学びの場」として活用できるようになってきました。留学生との学びについては、後編で解説します。
☆学生寮の設備面も学生集めに活用されています。オープンキャンパスでも学生寮見学を実施している大学もあります。
☆後編では、国際学生寮の例を挙げながら、「留学生との学び」を中心に掲載します。