富田教室・川越富洲原教室・四日市ときわ教室 進路アドバイザーです。
前編の記事の続きとなります。
今回は、後編として、地理歴史と公民と理科を紹介します。
(1)各教科のポイント
地歴公民
世界史
・平均正答率 59.24%
・大観的な理解度を測った問題であった。
・新たな場面でも思考力、判断力、表現力が発揮できるかを試した問題であった。
日本史
・平均正答率 53.58%
・同じ時代を別々のテーマ(開発と災害)からとらえ、異なる立場の複数の資料から読み取った情報を総合して歴史的事象の多面性を考察させる問題であった。
・資料に基づき時系列を捉えることで、歴史的事象の展開と概念的な理解を問う問題もあった。
地理
・平均正答率 60.02%
・地形の3Dマップを題材とした出題があった。
・地理的事象の空間的相互依存作用などに関する理解を問うため、仮想地域の仮想条件を基にその工場立地の変遷を考察する問題があった。
公民
現代社会
・平均正答率 51.82%
・前回調査より8問増え、31問となった。
・新聞記事の作成を通じ、現代社会の諸課題について考察する問題があった。
・最高裁判所の判決文を通して、基本的な概念に関する理解と、それらの概念を活用して選挙や教育に関わる制度について多面的・多角的に考察する問題が出題された。
・現代社会の諸課題の探求を題材として出題された。
倫理
・平均正答率 52.32%
・課題探求的な学習を題材として出題された。
・先哲の思想や原典資料を手掛かりに思考することを重視。
・解答が前問の解答と連動し、正答の組み合わせが複数ある問題が出題された。
政治経済
・平均正答率 49.62%
・政治、経済、国際関係に関する基本的な概念や理論等に関する理解や、現代の諸課題について様々な立場から考察する力を問う問題を重視。
・多様な資料やデータを基に考察する問題が出題された。
理科
物理基礎
・平均正答率 53.64%
・日常生活にあるものを題材にした問題が出題された。
化学基礎
・平均正答率 49.2%
・日常生活ある身近なものを試料として行う実験に関する問題が出題された。
・初見の資料を読み、別々の単元で学習した内容を統合して考察する問題が出題された。
生物基礎
・平均正答率 47.53%
・葉の断面の模式図などから、事物・現象に関する基本的概念を基に比較分析する問題が出題された。
・実験の目的を適切に把握して計画を立てる問題が出題された。
地学基礎
・平均正答率 57.47%
・土石流による堆積物の断面図のスケッチを基に観察結果から推論される内容を考察する問題が出愛された。
・江戸時代の記録を基に、推定された台風の経路を考察する問題が出題された。
物理
・平均正答率 38.86%
・ICTの利活用を含む、観察・実験を重視した問題が出題された。
・生徒には初めてとなる実験を題材とし、見出した性質を既習事項に結び付け総合的に考察する問題が出題された。
・正規分布型の曲線で囲まれた図形を三角形とみなして考えられるかという問題が出題された。
・等速直線運動として単純化して結論を導けるかといった問題が出題された。
化学
・平均正答率 51.03%
・資料を題材に、新たに得た知識を既習事項に結び付け総合的に考察する問題が出題された。
・理科課題研究においての研究経過を取り上げた問題が出題された。
・日常生活につながるものを題材として、表に示された5種類の有機化合物のデータからそれぞれの性質をとらえて考察する問題が出題された。
生物
・平均正答率 32.63%
・遺伝子組み換え技術を題材に、実験の結果について複数の可能性を考察する問題が出題された。
・個体群の動態や絶滅のリスクを考察する問題が出題された。
・教科書では別々の単元で学習する内容が融合した実験の結果を題材とし、既知ではない資料に示された事物・現象を分析的、総合的に考察する問題が出題された。
地学
・平均正答率 42.65%
・地質の成り立ちを観察する場面を取り上げ、地層の調べかたを活用したり、研究記録を基に地層の空間的な広がりを推定したりする問題が出題された。
・地球における極向きの熱輸送について、模式図を基に考察する問題が出題された。
・ある岩石に関連した学習内容のつながりを示す図を手掛かりに、地球における多様な事物・現象や内部構造に関する理解を整理する問題が出題された。
大学別記事一覧はこちらから
お問い合わせはこちらから