四日市ときわ教室の吉川です。
北勢地区を中心に、県立高校・私立高校の入試の変更点をまとめました。
ここでまとめた情報は、いずれも各高校のパンフレットなどで公表されています。
それを一覧で見られると便利かなと思って、京進スクール・ワン富田教室・川越富洲原教室・四日市ときわ教室の進路アドバイザー・H先生のご協力でまとめてみました。
いまの大きなトレンドは「定員の変更(縮小)」です。
これは少子化によるもので、三重県の実情に合わせて各高校が調整しています。
ほかにも、意外なところで細かい変更がありますので、ネットや噂による古いデータを鵜呑みにしないようにご注意ください。
また、変更が起こると前年の難易度は当てにならなくなるので、志望校選びや入試過去問に取り組むときの参考にもしてくださいね。
県立高校 編
四日市高校
- 普通科は7クラスから6クラスへ(40名減少)
- 制服が変わります。
北勢地区ではいろいろな高校の制服がリニューアルされています。
制服で選ぶ女子が多いのは、学習塾をしていてもわかりますが、本当のところです。
いよいよ北勢地区の頂点である四日市高校も、今風の制服にチェンジです。
四日市四郷高校
- 普通科は5クラスから4クラスへ(40名減少)
四郷は定員割れを起こしているわけではありません。2018年3月入試の倍率は1.22倍でした。
四郷のレベルとイメージから考えても、2019年度入試では体感的な難易度は相当上がるのではないでしょうか。
過去のイメージで受験しようと考えている方はお気をつけください。
朝明高校
- 普通科は5クラスから4クラスへ(40名減少)
- 前期選抜の作文が、国語の学力検査に変更。
2は大きなトピックです。
近年では菰野高校が、前期選抜に数学の検査を取り入れたこともありました。
前期選抜=推薦というイメージが少しずつ崩れ、基礎的な学力はどの学校でもつけておいてほしいという風潮があることを押さえておきましょう。
ちなみによく勘違いされるのが、この国語や数学の学力検査の問題は高校オリジナルではなく、三重県教育委員会が作成している全校共通の入試問題です。
前期選抜の学力検査の過去問は公開されているので、それで対策できます。高校のレベルに合わせて、クリアする問題を絞ることが大切です。
四日市商業高校
- 情報マネジメント科は2クラスから1クラスへ(40名減少)
泗商の情報マネジメント科は、受験生にいまいち実際のイメージが伝わりきっていない様子です。倍率も伸び悩み、泗商の先生も困っているのではないかと察しています。
商業科は浅く広く学び、情報マネジメント科は狭く深く学ぶという違いで考えて良いと思います。
商業科よりも上級資格・難関資格(国家資格など)を取得していくのが情報マネジメント科です。
手に職をつけたいと考えて商業高校に行きたい方は、情報マネジメント科のことを今一度調べてみてはいかがでしょうか?
いなべ総合学園高校
- 前期選抜の検査Ⅰの作文が、45分で600字~800字に変更。
前年までは、55分で800字〜1000字でした。
文字数が減りましたが、時間も少なくなりました。
今までよりも「要約力」が試されるということですね。
具体例を書くスペースが減ったと考えていいでしょう。作文の序論・本論・結論をこの字数でバランスよく入れられるか、がポイントです。
白子高校
- 普通科は5クラスから4クラスへ(40名減少)
四日市南部の中学生には影響がある情報ですね。
複数の高校で定員減少が行われていることが、こうやってまとめてみるとよくわかります。
最後に
県立高校全体にかかわることですが、後期選抜の統一問題も、そろそろ出題傾向が変わってもおかしくありません。
三重県の高校入試では、前期選抜に総合問題を取り入れるところも出てきて、変化の兆しを感じます。
大学入試のセンター試験が大変革を迎え、過去問が当てにならなくなってきているように、後期選抜も過去問と同じ構成の問題がいつまでも出ると考えるのは危険なタイミングになってきました。
どのような出題方式でも答えられるために、一問一答でテキストの順番通りや、単元ごとの勉強を続けるのではなく、ランダムで出題されても即回答できるような勉強スタイルに変わっていくことをおすすめします。
私立大学 編
津田学園高校
- 自己選択選抜という名称が自己推薦に変更。
- ボーダーラインを上げている。
津田学園の事実上のメイン入試は、一般入試ではなくその1週間前に行われる自己選択選抜でした。
その自己選択選抜の名前が変わりました。
試験内容自体は、従来の方法と変更はなさそうです。
(志望理由書を事前に書く / 英数国の3科目試験 / 集団面接あり)
しかし、トピック2のとおり、ボーダーラインは年々上がっています。
津田学園の説明会では毎年ボーダーラインを上げるという話を聞きますが、確かに年々人気も高まっており、今まで合格できた学力層の生徒が不合格をもらうのも見てきました。
これは、津田学園自体の進学実績が好調(難関大の合格者増)なことによります。
一般的な模試偏差値データは、今の津田学園のリアルを反映していない可能性がありますので、足元をすくわれないようにしましょう。
暁高校(6年制編入)
- 思考力や考えをまとめる力を見るテストになった。
- 英語は英検の得点換算があったので平均点が高くなった。
- ボーダーラインも上げた。
暁6年制編入の話です。
英検など、外部の民間資格の導入は、現在、大学入試でも増えてきています。
暁もその流れに沿って入試改革=授業改革しようとしていることが、この3つのトピックからも伝わりますね。
四日市メリノール学院高校
- 英語科ICCコースを新設(2年次進級時に選択)
- 育成入試が中学入試と同じ形態に変更(育成問題集から7割程度同じ問題を出題)
メリノールはかつて英語科と普通科に分かれていましたが、近年、これを普通科一本に絞りました。
これが2019年度から、再び英語科が登場し、それをICCコースと呼ぶようです。
私も、まだ具体的なコース詳細をうかがっていません(夏の説明会時点では申請中ということで未定でした)。
募集要項の情報を見る限りでは20名定員で、高2の時点で普通科のままかICCに進むかを選ぶということで、英語の選択科目が増える感じでしょうか。
育成入試については、別記事で詳しく書きましたのでご参考にどうぞ。
海星高校
- インターネット出願に切り替わる。
- 一般入試で専願型を募集。
インターネット出願、増えてきましたね。これも大学入試みたいです。
いま大学入試改革で取り組んでいることは、数年遅れで高校入試にも取り入れられてくると思います。
大学入試改革を知ることは、これからの高校の姿を知ることにほかなりません。
京進スクール・ワンでは、最新の教育情報をこのブログや塾生向けの教室通信でこれからも発信していきますので、どうぞおつきあいください。
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