津田学園高校の一般入試と自己推薦と特待奨学生選抜の違いって?

京進スクール・ワン四日市ときわ教室の吉川です。

私たちの教室や他教室で、津田学園の入試についてのご質問を複数いただいております。

その中でも多いのが、一般入試と自己推薦と特待奨学生選抜の違いです。

同じように、違いがわからず受験を迷われている方も多いと思いますので、この記事でまとめておきます。

※2019年12月時点での情報です。年度により内容が異なる場合があります。

※津田学園には他に学校推薦もありますが、これは12月中に中学校経由で相談が必要で、今回の記事では省略します。

一般入試について

3つの入試の中では、一番最後におこなわれる入試方式です。

だいたい1月末の日曜日に実施され、例年、鈴鹿高校や暁高校の試験日と連続になっています。

 

選考方法は、英数国理社の試験と、別で書類審査もあります。

書類とは、中学校の調査書のことですね。得点だけではなく総合判定という意味になります。

 

1科目45分の試験です。受験会場は津田学園高校のみです。

マークシートではなく、記述式の解答用紙になります。科目によって選択問題も入っていますが、理科などでは理由を記述させる設問も多いです。

書店で販売されている津田学園の過去問は、この一般入試の内容になります。

 

津田学園側の狙いとしては、出題内容を公立高校の後期選抜と同じ傾向にしているとのこと。

ただ、英語はリスニングなしです。

国語も作文がなしで、文章題も現代文中心で、古典は小問でやや出される程度など、後期選抜とは異なるところもあります。

 

津田学園の入試では一番最後におこなわれる入試ですので、津田学園の合格をつかむ最後のチャンスとして一般入試を利用することをおすすめしています。

一般入試ですが併願と専願から選べるので、津田学園にどうしても入学したいという中学生は、専願を選択すると併願に比べ合格判定が高くなると思います。

 

自己推薦について

かつて、自己選択選抜と呼ばれていた入試です。2019年から自己推薦に名前を変えました。

他校にない入試なのでわかりにくいですが、毎年約2000人が受験する津田学園で最も受験者数が多い「併願可能」な入試です。

 

例年、一般入試の1週間前の日曜日に実施されます。

そして、一般入試日の前に合格発表があるため、自己推薦の合否結果を見て、もし不合格の場合は、再度一般入試を受けることができます。

そのため、津田の併願入試としては一般入試よりも受験者数が多いです。

ただし注意点が1個あります。津田学園は特別選抜コース・特別進学コース・総合進学コースの3コースがありますが、一番上の特別選抜コースは自己推薦で受験することができないので気をつけましょう。

 

選考方法は、書類審査、集団面接、英数国3科目試験の総合判定です。

まず、出願書類に「自己推薦文」という200〜250字の作文を生徒自筆で書く必要があります。

2020年入試のテーマは「中学校生活において、一生懸命取り組んだこと」です。

主語と述語が対応していたり、「て、に、を、は」など助詞が正しくつながっていたり、書き言葉で統一されていたりなど、日本語として意味が通る文章で書くことが重要です。

 

試験日に3科目試験と集団面接を行います。

受験会場は複数から選べ、2020年入試では都ホテル四日市も会場となっているので、四日市市の中学生も受験しやすいです。

試験問題は市販されていませんが、京進スクール・ワンには自己推薦の問題がありますのでお見せすることができます。必要に応じてご要望ください。

1科目40分で、3科目ともにマークシートの解答用紙です。

全体的な難易度は一般入試よりも易しいです。

とはいえ、英語も長文問題はあります。リスニングはありません。

数学は、大問2以降は0〜9の数字をマークしながら答えの数値を解答していくスタイルですが、大問1だけは5択から正答を選ぶ問題となっています。

国語は古典の出題がなく、現代文、漢字、文法の出題です。

 

3科目試験の後、昼食をはさんでから面接試験があります。

待ち時間で友達と雑談していると、うるさくて注意されるケースがあると過去の受験生から聞きました。当然ですが、合否判定に影響すると思われます。

集団面接は10人1組で、津田学園の面接官が2名が基本です。

教室ごとに面接グループが分かれるため、面接中、隣のグループの声も聞こえるそうですが、気を惑わされないように。

また、過去の受験生からのリサーチ結果では、グループごとに違う質問が用意されています。

細かい質問項目は控えますが、難易度の高い質問は基本的になく、内容そのものよりも、質問の意図通りに正しい日本語で答えられるかが最も大切な基準のようです。

面接が終わりしだい帰宅となります。

 

一般入試と同様に、併願と専願から選べるので、志望度に応じて選択してください。

 

特待奨学生選抜について

3つの入試制度の中で最も知られていない選抜ではないでしょうか?

しかし、津田学園側としてはイチオシしたい入試だろうと思います。

その理由は、この選抜は「併願可能」であり、合格者の成績によって入学時の金額の一部や、毎月の授業料の給付が受けられるからです。

給付には特待と準特待の2種類があり、特待だと毎月の授業料全額給付で、準特待だと毎月の授業料半額給付といった内容です(他も諸々特典があります)。

ただし、出願できるコースは特別選抜コースと特別進学コースの2つです。総合進学コースは受けられません。

 

また、出願には条件があります。

「5教科の評定が20以上」であることです。だいたいオール4以上の生徒を求めている入試であり、だから歓迎の意として各種納付金の給付特典が受けられるということです。

基準に達している生徒は、後期選抜結果が出るまで給付特典をキープすることも出来ますし、積極的に受けてみてはいかがでしょうか?

 

入試日は自己推薦の1日前の土曜日。

会場は、四日市市民ならじばさん三重も会場になっています。

選抜方法は、書類審査、英数国理社5科目試験、集団面接です。

学科試験は1科目45分。記述式で一般入試に準じた構成ですが、問題の難易度は上がります。

英語はリスニング問題もあり、国語は古典の文章題もあります。

こちらも京進スクール・ワンに問題用紙があるので、受験希望の方はお問い合わせください。

 

よくあるパターンQ&A

私たちの教室で毎年の受験生を見ていてまとめました。あくまでも目安となさってください。

Q.川越高校以上を狙っています。津田学園を受けるならどの方式がいいですか?

A.私たちの教室では、特別選抜コースを特待奨学生選抜で受けることをおすすめしています。

Q.四日市西・桑名西を狙う場合はどうですか?

A.特別進学コースを自己推薦で受けることをおすすめしています。

Q.公立高校に合格できるかどうか…。この場合、津田学園は受験対象ですか?

A.総合進学コースを自己推薦→一般入試で受けることをおすすめします。ただし、昔は滑り止めのイメージでしたが、近年は難易度が上がっているので、滑り止めという感じではありません。
公立高校ギリギリ合格できるかどうかなら、愛知黎明・大橋・古川などの私立高校も選択肢に入れましょう。

Q.津田・暁・鈴鹿・海星・メリなど多くの私立があって、全部は受けられません。どうやって選んだらいいですか?

四日市市でも北部と南部では距離感が違うので、まず地域性で自ずと絞られます。
北部なら、例年、暁・津田・メリを受ける生徒が多いです。
南部なら、例年、鈴鹿・海星を受ける生徒が多いです。
一方で、レベル別で受ける生徒も一定数います。その場合は暁・鈴鹿・津田の3校を受けて、スライド判定で鈴鹿・津田の合格を獲得するという見通しをされる方が多いです。

おわりに

以上紹介した3つの入試方式ともに、特別選抜→特別進学→総合進学の順でスライド判定を受けることができます(スライド判定をしない、という出願をすることもできます。念のため)。

最後に表でまとめておきます。

  一般入試 自己推薦 特待奨学生選抜
日程 1月末(一番遅い) 一般入試の1週間前 自己推薦の1日前
併願/専願 併願可能・専願可能 併願可能・専願可能 併願可能・専願可能
特別選抜 ×
特別進学
総合進学 ×
一言 最後のチャンス 多くの受験生が受ける 授業料等の給付あり

意外と併願できる入試が多いので、推薦や特待・奨学生などの名前に惑わされず、自分の学力や受けたいコースに応じて入試方式を選びましょう。

後期選抜の公立高校に合わせて受けてほしいコースも変わりますので、京進スクール・ワンの先生たちへ相談してくださいね。

 

この記事を書いた人

https://s1tomida.com/profile/yoshikawamuneaki/

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