教室長 吉川より一言
興味深かったのは、これからの鈴鹿高校の評定値のつけかたです。
高校の評定というと、今はほとんど定期テストの点数でそのまま評定が決まる学校が多いのではないでしょうか。
鈴鹿高校もずっとそうでしたが、新しい大学入試改革をふまえて、テストの点数以外の「日頃の努力のプロセス」も、今後の評定に入れていきたいと語っていました。
これは一つの大きな変化です。
具体的には、提出物や小テストに加え、授業での口頭質問なども加えていくそうです。
中学校の内申点のつけかた?と思われそうですが、どちらかというと大学入試の推薦入試やAO入試の人間性評価につなげたいのだとお思います。
特に英語では、ある生徒が長文を音読して、別の生徒がその音読を聞いて英文を書き取るというグループワーク的なものも取り入れ、正しく書き取りできたかで音読した生徒の得点評価にもつなげるとのこと。
定期テストの点数は、評定をつけるときに全体の50%しか評価に入れないかもという、驚きのコメントもありました。
テスト一夜漬けタイプの生徒にとっては、小手先で成績UPが厳しい時代になろうとしています。
他校もそういう時代になると思います。ならば時代を先取りして、日頃の行動を変えていくといいでしょう。その先に、新しい大学入試で戦う力が自然と身についていくはずです。
富田教室・川越富洲原教室・四日市ときわ教室 進路アドバイザーより
今回は、9月19日に塾対象説明会を開催された鈴鹿高校(3年制)を特集します。
(1)授業のデジタル化
・動画
・図や表の提示
・ストップウォッチの提示
・デジタル教科書 など活用できる。
※電子黒板の整備
→若手教員だけでなく、ベテラン教員の活用も多い。
(2)大学入試改革に向けて
・主体的、対話的で深い学び。
・AO、推薦入試の拡大に向けての対策。
→自らの活動の記録の作成
→eポートフォリオの利用
・ALTの授業を倍増
・リーディングのテスト
・観点別評価の割合の増加
・予習を前提とした授業(反転授業)
(3)進路
・創造コース
→主に私立大学、専門学校、就職
・探求コース
→主に私立大学
・探求Sクラス
→国公立大学10%、私立大学60%
・6年制編入コース
→国公立大学35%、私立大学51%
・指定校推薦
→東海圏は、ほとんどの大学から依頼あり。
(4)創造コースの特徴
・目標を定めるためのキャリア教育
・柔軟なカリキュラムで夢を応援
・成功体験を実感させる指導
(5)探求コース・探求Sクラスの特徴
・丁寧な指導で全員を伸ばす。
・大学合格とその先を見据えた特徴的なカリキュラム
・団体戦で受験を乗り越えるモチベーションマネジメント
・探求手帳の活用
(6)入試
推薦入試
・調査書、面接、作文
→事前相談が必要
特色選抜
・調査書、面接、作文、自己PRシート
→事前相談が必要
一般入試
・5教科マークシート方式
・コース併願制
(6年制編入を志願して探求Sコースに合格した場合、6年制編入は行けないが、探求S・探求・創造からはどのコースも選べる。
→3月21日の合格者登校日にコースを最終決定できる
迷ったら、「6年制編入と書いてほしい!」と言っていました。
目標ライン(一般入試得点)
創造コース 約40%
探求コース 約60%
探求Sコース 約70%
編入 約80%
※年度にもよる。調査書も重視されるため、あくまでも目安。
(7)さいごに
ICT化を進めていく上で、鈴鹿市教育委員会とも協働されています。
1校単独で行うよりも、よりよいものにしようとされています。
また、高校1年生から新大学入試になるため、英語の外部試験の対応なども検討をすすめておられます。
施設面でもよい環境を整えていくようにされていました。
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