京進スクール・ワンでは、私が大学生で講師をしていた約20年前から、「褒める指導」を大切にしています。
褒められてうれしくない人はいません!
「めざましテレビ」アンケートから、自分は褒められたほうが伸びると思っている人が77%との結果が出ています。
京進は、「ひとりひとりを大切に、創業当時から『自ら学ぶ力』を育む学習塾」として生徒の皆さんと接してきました。
「自ら学ぶ力」を育むための学習メゾットが「褒める指導」です。
塾で毎週行われる授業の中での出来事に留まらず、学校の成績や部活動、プライベートで会ったことに関しても「褒める指導」を取り入れています。
では、なぜ「褒める指導」がいいのでしょうか?
今回は「褒める指導」に関して、お話ししていきたいと思います。
●なぜ褒める指導が良いの?
褒める指導があるとどうなる?
1.自信がつく!
そもそも自発性を育むには望ましい行動に対して褒めることが大切です。ですが、ただ褒めるのではありません。ひとりひとりの「よいところ」を見つけ、褒めて励まし、小さな成功体験を共感することでみんなが自信をつけていけるように指導をしています。ではそのような指導を行うとどのような効果があるのでしょうか?
→やる気になる。
みなさんは、これまでにやる気を無くしてしまった経験は無いですか?実は、褒めることはモチベーション、つまりやる気を維持することや取り戻すことにとても効果的であると言われています。実際、講師から褒められることで「先生に褒められたい!」と思い、やる気を出すこともとても多いと感じています。
→自発性が高まる
そして、その「やる気」が結果的に生徒の「自発性」が高まっていきます。初めは、人から褒められたいという気持ち(専門用語で言うと外発的動機付けと言います)から勉強などを進めていたのが、だんだん勉強自体が楽しいと思うようになり自らどんどん進めていくようになります。(専門用語でいうと内発動機付けと言います)このような気持ちの変化があって、結果的に自発性が高まっていきます。(専門用語では機能的自律性と言います)
これは、勉強だけではなく、日常生活でも同じです。
→自信がつく
また、褒められることで日々の生活の中で行なっていることが誰かから認められるようになります。例えば、長い間できなかったことができた時に褒められ、「自分もやれば出来るんだ!」と感じたことはありませんか?褒められることは、その一瞬の喜びだけではなく自信をつけるための要素の一つとなるのです。
→自己肯定感が強くなる
そして、「自分もやれば出来るんだ!」という気持ちが芽生えること。それが自己肯定感につながります!自己肯定感とは、「自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉」です。つまり、「自分は、大切な存在だ!」「自分は、かけがえのない存在なんだ!」と思う気持ちのことです。今年、中学校でも始まった「特別の教科 道徳」の中でも自己肯定感に着目した授業が行われます。
→立ち居振る舞いなどの行動が変わる
みなさんは、こんな言葉を知っていますか?
「心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。」
これは、アメリカの哲学者であるウィリアム・ジェームズの言葉と言われているものです。生徒の皆さんの心が変わるきっかけを「褒める」ことで生み出していきたいなと考えています。
生徒の皆さんを褒めるためには、小さな変化に気づくことが大切です。なので、教室の職員には常に生徒の言動を見守るように伝えています。
ですが、褒めてばかりではいけません。大切なことは効果的に「褒め」、正しく「叱ること」です。なので、ルールを破った時は「なぜ良くないのか」をしっかりとした上で正しく叱ります。
2.人間関係が良くなる
自信がつくと、口数が増える、先生に懐いて、
褒めることで、人間関係が良くなる。
3.いい気持ちになる
自己肯定感など難しい言葉で書いてありますが、
結局人間は単純で「好き・嫌い」で判断する動物です。
定期的に行う 先生の授業アンケートや合格体験記でも
・先生が丁寧、優しい、褒めてくれるという声が非常に多いです。
褒めない普通の指導だとどうなる?
1.自信が持てない
褒められることで自信を持つことができます。
反対に、褒められないと「自分もやれば出来る!」という気持ちが持てず、
自信がなくなってしまいます。また、自分がやっていることが間違っていると勘違いしてしまい、自信が持てなくなってしまいます。
2.元気がなくなる
皆さんも嬉しかった時に、元気になると思います。
褒められないと「自分には良いところがないの?」と感じ、
元気がなくなります。
3.やる気がなくなる
人間は褒められることで、やる気を高めたり、モチベーションを維持することができます。
誰でも頑張ったことに対して褒めてもらえないとやる気がなくなってしまいます。
また、モチベーションの維持も難しくなります。
意識して人を褒めることは意外に難しいと感じるかも知れません。
しかし、日常の中に簡単な「褒め」を取り入れることで生徒さん自身のやる気の増加につながります。また、やる気の増加は学力のアップにつながります。
具体的な京進スクール・ワンの褒める指導
1.毎授業の保護者向けの個別指導報告書
京進スクール・ワンでのお子様の様子を保護者に伝えるために、報告書があります。
直接先生達と保護者の方が顔を合わせることがありません。
『塾で頑張っていないのでは?』と思っています。
せっかくの頑張っている様子を伝えられるようにしたいですね。
2.ほめカ
7/13(土)から、ほめカの木プロジェクトを始動しました。
このカードに相手のほめたいことと相手の名前、自分の名前を書いてほめたい相手に渡すというものです。
書く相手、渡す相手は自由です。
先生から生徒へ、生徒から先生へ、生徒同士、先生同士色々なパターンがあります。
私も先生に書いたり、生徒に書いてもらったりとしています。
テストの点数を上げるだけなら、保護者の方が直接生徒に教える方法もあります。
しかし、
「自分の子どもには、厳しく指導してしまう」
「この前、教えたところよねと強く言ってしまう」
「そもそも、子どもが言うことを聞いてくれない」など・・・・
保護者の方が小学生を指導した延長で、
中学生になりこのような悩みをを面談でおっしゃることがあります。
たしかに、上の3つの言葉でも強制的にやらせれば、テストの点数は上がります。
ただ、生徒の「自ら学ぶ力」は下がっていく可能性が高いです。
「親が先生役」をすると子どもは自立できない
<東洋経済から引用>
筆者は次のように考えています。
「子どもの自己肯定感を上げて、自立を促すこと」
そのためには次の2つのステップを行います。
初めのステップは、「親は先生をやるのではなく、子どものよさを見つけ、それを認め、言語化する」ということです。これによって、子どもは自分を肯定され、自信を持つようになります。
次に、子どもの自立を促します。そのためには、いきなり、自立させるのではなく、段階的に自立させて行きます。
京進スクール・ワンでは、多少遠回りしてでも
「自ら学ぶ力」を得てもらうため、褒める指導を大切にしています。
先ほどの言葉なら、
「自分の子どもには、厳しく指導してしまう」
→「他人だからこそ、優しく接することができる」
「この前、教えたところよねと強く言ってしまう」
→「100回聞かれれても、何度でも優しく答える。」
「そもそも、子どもが言うことを聞いてくれない」
→「生徒がしたいことは、何かを聞き、サポートする」
↓↓
「自ら学ぶ力」を得るために、「褒める指導」という方法、手段を使っています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。