2018年3月2日更新
平成30年度三重県立高校後期選抜の倍率が発表されました!
公立高校の進学希望状況が発表されました!
三重県のHPから見られます。
このページの下の方のpdfを開くと詳しく見られます。
しかし倍率は乗っていないので私が倍率を計算したものを載せておきます。
- 青文字は昨年より0.3以上倍率が下がったところ
- 赤文字は昨年より0.3以上倍率が上がったところです。
まずそもそもこの倍率が何なのか?
毎年高校入試の倍率は何度か発表されます
1回目:12月の中旬の希望調査←今回はコレ(上に貼った表の黄色の列)
これは出願ではなくあくまで12月段階での希望です。来年度の受験の初めての公式発表倍率です。前期後期合わせたものです。
2回目:前期の倍率
3回目:後期の倍率(上の表の緑の列)
4回目:後期の最終倍率(上の表のピンクの列)
変更受付後の倍率です。これ以降は変更できないので、実際に試験を受けるのはこの倍率です。
5回目:受験状況
実際に受けた人の倍率です。試験当日休む子もいるので4回目の倍率より若干減ることがあります。
2年前の南高は最終倍率1.08でしたが、実際に受験した人の倍率は1.02に減りました。
インフルなどで20人も休みました。こういうこともあります。
この後再募集の志願状況の発表もありますが、そこは省略します。
12月の希望と実際の出願時の倍率の傾向は
- 12月は希望なので上位校の倍率が高め、出願時はみんな現実を見て少しレベルを落とします。
- 川越の国際文理のように普通科より上のコースがあるところは、コースの倍率が低め。実際の出願時は学校の先生に「スライドがあるから上のコースにしときな」と言われて、上のコースの倍率が上がって普通科の倍率が下がります。ただ全体の倍率は大きな変化はありません。
- 12月に倍率が低いところはみんなが狙い目だと思い、実際の出願時はそれなりの倍率になります。
あくまで傾向なので違うところももちろんあります。
12月の倍率は参考程度に見て、倍率で一喜一憂しないことが大切です。
今年の状況はどうなのか?
いくつか目立つところを書いていきます。
四日市南高校
今年の最高倍率です。(学校全体の倍率で)
南高の倍率が上がってきています。
倍率が上がってきたのは南高は校長先生が変わって教育の方針を変えてからでしょうか?(詳しくは南高説明会のブログで)
そういうところはなかなか中学生には伝わりづらいのですが、南高の宣伝努力のたまものだと思います。
倍率が上がると、安全策で受験校を下げる子が出てきます。その分どこか別の高校に流れます。
最終倍率は毎年そうですがこの12月の1.48よりは下がると思います。
しかし去年よりは上がると思いますので最終倍率は1.30〜1.35あたりになると思います。
川越高校
川越高校は大体毎年北勢地区トップの倍率ですが、今年は5位という大波乱です。
12月の段階で普通科の定員割れは初めてです。
理由は不明です。
川越は12月の倍率が高くてみんな敬遠して最終倍率は下がるというのが毎年の流れでしたが、今年は逆になりそうです。
おそらく南高から流れてきて最終倍率は上がると思います。
おそらく1.3〜1.4の例年通りの倍率にはなると思います。
四日市西高校
普通科は例年通りですが、コースの倍率が大きく下がりました。
理由は不明です。
ただこのようなコースは学校側がしっかり説明しないと、よくわからず敬遠されがちになります。
四西もおそらく南高から流れてくるので最終倍率は上がると思います。
1.25〜1.35程度になるかと思います。
2017四日市西高校学校説明会|「3年連続国公立合格者数30名以上」
いなべ総合学園
年々倍率が下がってきています。
教育内容は変わっていませんが、下がる理由は不明です。
かつてのいな総に比べれば入りやすくなってきているかもしれませんが、まだそこまで低いわけではありません。
朝明高校ふくし科
12月の段階で過去最高倍率です。
ここ2年定員割れでしたが、回復しました。
今後、福祉の仕事は引く手あまたですので倍率が上がったのかもしれません。
四日市工業自動車科
去年より上がりました。
自動車科は四日市工業にしかないので、本当に自動車科を目指している子は簡単に他に流れたりはしません。
昨年より上がるのはほぼ間違いないと思います。
最終倍率は1.2〜1.4ほどになるかと思います。
四日市中央工業
都市工学が高く、設備システムが低くなりました。
設備システムが12月に低めになるのは例年の傾向です。
おそらく設備システムが何なのかわかりづらいというところが一番の原因だと思います。
ただ最終倍率はそれなりの倍率になります。
みんな「よくわからんけど、倍率低いし、まあ受けるか」みたいな感じなのでしょうか?
ただ設備システムは各学科のことを少しずつ勉強できますので、そのように特に学科にこだわりがない子にはオススメだと思います。
(2015年以降は塾対象説明会が行われていません。)
四日市商業高校情報マネジメント科
情マネは近年人気が落ちてきて、ここ数年は12月の段階では毎年定員割れしています。
しかし今年は昨年より0.3以上倍率が上がって結構盛り返しました。
しかし0.99倍と相変わらず定員割れです。
私は北勢地区で最もコスパの良い(入試の難易度、人気の割に卒業時の進路が良い)学科だと思っています。
なぜ人気がないかははっきりわかりませんが、
・やることが多い(簿記とパソコン)
・パソコンが苦手な子が多い(みんなスマホでできてしまうので普段パソコンを触らない子が多い。特に泗商は女子が多く女子で普段からパソコンを使っている子はかなり少ない)
などがあると思います。
高校でがんばる子にはすごくいい学科です。
四日市農芸高校生活文化科
相変わらず人気が高いですが、今年はさらに高くなりました。
しかし生活文化は12月の段階は高くても最終倍率は下がる傾向があります。
生活文化はドレスを作ったりお菓子を作ったり華やかで女子に非常に人気があります。
12月の段階はそういう憧れで軽い気持ちで志願している子が多いのかと思います。
保護者の方は娘に対して「本当にここでいいの?」と念押しする方が多いです。
入試が近づくと周りに押されたり、現実を見たりして別のところに流れる子が多いです。
「前期選抜倍率に騙されないで!」四日市農芸高校学校説明会🏫2017
全体的に言えることは
上位校に挑戦しようという子が増えてきたように感じます。
その分、中間の高校(桑西やいな総)の倍率が下がってきています。
数年前はみんな安全策で上位校は敬遠して倍率が低く、中間の桑西、いなべなどの倍率が高かったです。
一般に経済状況にもよると言われます。
景気が良ければ私立になってもいいかな、ということでみんなチャレンジできます。
上位校にチャレンジしようという子が増えたのは景気が上向いてきている証拠なのかもしれません。
工業高校など一つの科の定員が40人のところは、志願者数が数人変わるだけで倍率が大きく変わります。
例えば12月:42人志望=倍率1.05→最終45人志望=倍率1.125
たった3人変わるだけで倍率は結構変わったように見えます。
そのため定員が少ない学科の倍率はあまり気にしすぎるのはよくありません。
出願校選びで大切なことは
一番大切なのは倍率ではなく自分が受けたいところを受けることです。
やっぱりあの高校を受けておけばよかったと悔いを残すのが一番いけません。
自分が本当に受けたいところにチャレンジしたら、結果がダメでも後悔することはありません。
それで「高校でがんばります!」と言ってがんばってくれている子も何人もいます。
高校受験がゴールではありません。
高校でがんばれるように、後悔を残さないことが大切です。