川越富洲原教室 教室長代理(進路アドバイザー)です。
今回の進路コラムは、教員向け説明会を開催した中京大学を特集します。2016年度入試で志願者数が減っていたのを2017年度入試では、取り戻したようです。また、今後の文部科学省の方針に合わせた「高大接続入試」というのを導入されます。
(1)2017年度の状況
①志願者数
・AO、推薦 2693名 前年比 99.8%
・前期日程 31433名 前年比 128.1%
・後期日程 3263名 前年比 105.3%
・特別入試 162名 前年比 228.1%
※総合政策学部は、隔年現象の影響がでたのか減らしているが、他の学部はすべて増やしていた。
※国際教養学部は、前年比173%と1番増加割合が高いが、2016年度が低かったので、ここも隔年現象が発生した可能性がある。
※国際英語学部も、前年比166%と2番目に増加割合が高かった。
※センター試験利用入試(3科目型)は、前年比85%で、大手予備校のボーダーラインの設定状況の影響を受けたと考えられている。
※約77%が前期日程で合格している。
②合格ライン
・一般入試 おおむね50~65%程度。
・センター利用入試 おおむね60~80%程度。
(2)主な変更点
・高大接続入試の導入
・スポーツ科学部もM方式3教科型文系型を実施。
・多くの学部でA方式2教科型を導入。
・経営学部の公募推薦で、国語基礎学力型の評定平均値の点数化の廃止と、「地歴・公民・英語」のいずれかの評定が3.5以上を追加。
・法学部の公募推薦と一芸一能推薦を廃止。
・スポーツ科学部の推薦入試に、複数の変更点あり。
(3)前年からのトピックス
・入試成績優秀者奨学金
→2017年度から対象人数を合格者の上位58名から235名へ拡大
・M方式の日程を2日間に増加。
・地方会場(津など)を増加。
・グローバル特別入試
→英検2級または準2級(学部によりことなる)などの資格を持っていれば、出願できる。出願書類と面接(と一部学部では小論文や基礎学力試験も課す)で判定。
(4)高大接続入試
①導入のポイント
主体性・多様性・協働性を評価する。
②アクティブ型
→国際英語学部 国際英語学科 国際学専攻
第一次選考:エントリーシート、調査書
第二次選考:学外施設にてツアー試験・プレゼンテーション&質疑応答・個人面接
※ツアー試験は、観光ガイドから施設などの説明を受け、試験官から課題が与えられる。課題解決に向けて、積極性やチーム内の協調性を評価する。
※ツアー試験や個人面接の使用言語は日本語および英語(主に日本語)
※プレゼンテーションの使用言語はチームで選択。チーム全体の評価とチームへの貢献度・質問への対応などを総合的に評価。
③単位認定型
→経済学部
1.8月に講義を受講(大学生とともに受講)。授業態度・出席状況・レポートなどを総合評価
2.面接(出願書類を含め総合評価)(8月の講義で単位認定された受験生のみ出願可)
※入学した場合8月の講義分を1単位として卒業必要単位に認定。
④基礎力評価型
→法学部
1.基礎学力型
出願書類 + 国語基礎学力試験
(基本的な学力を測定) 評定平均3.0以上
2.法学的思考型
出願書類 + 国語基礎学力試験 + グループディスカッション
(法学を学ぶ上で必要な資質を評価) 評定平均3.0以上
3.活動実績型
出願書類 + 国語基礎学力試験 + 面接
(高校での様々な活動を評価) 指定の資格・評価を有していること
⑤リーダーシップ型
→法学部
出願書類 + センター試験〔3科目〕+ グループディスカッション
(5)就職
・就職決定率 98.4% (2017年3月卒業生)
(6)オープンキャンパス
①名古屋キャンパス
7月16日(日) 10:00~16:00
7月17日(月・祝) 10:00~16:00
②豊田キャンパス
9月17日(日) 10:00~16:00
(7)アクセス
①名古屋キャンパス
〔国際英語学部・国際教養学部・文学部・心理学部・法学部・経済学部・総合政策学部・工学部(機械システム工学科・電気電子工学科)〕
地下鉄名城線「八事」駅下車すぐ。
②豊田キャンパス
〔現代社会学部・工学部(情報工学部・メディア工学科)・スポーツ科学部〕
名鉄豊田線「浄水」駅下車、スクールバスにて約10分。
または、愛知環状鉄道「貝津」駅下車、徒歩約8分。
※詳細は大学発表のものでご確認ください。