四日市港まつりは四日市愛を深める良イベント

これは2015年8月6日に作成された記事です

 

先週の土日は、年に一度の大四日市まつりでしたね。

皆さんは行きましたか?

8/23(日)には四日市花火大会もひらかれます。

勉強する時は勉強する。

遊ぶときは思い切り遊ぶ。

これは民俗学で「ケ」と「ハレ」といいます。昔から日本人が大切にしてきた考えかたです。

「ケ」は日常の日々で、学生の日常と言えば勉強生活。

「ハレ」は「晴れの舞台」の「晴れ」の意味で、非日常の日。いつもの日々にはないイベント日を指します。つまり、こういう祭りの日のこと。

「ハレ」を楽しむために、ふだん「ケ」をがんばれと。

今風にいうなら、「メリハリ」をしっかりすると、どっちも楽しくなるということでしょうか。

勉強中にほかごとをしていると、どっちも力が入らず、つまらないですよね。

いっぱい運動するからこそ、その後のジュースがうまいわけです。

昔の日本人は良いことを言います。

 

さて、本題の四日市港まつりです。

http://www.yokkaichi-port.or.jp/umiterras14/image/ypc2015pop2.jpg

大四日市まつりと同時開催でした。毎年やっています。ごぞんじですか?

人工島の霞ケ浦埠頭、三重県で一番高い建物といわれるポートビル(高さ100m)の周辺一帯がお祭り会場。

ポートビルの手前に見える白い雪山みたいなのは、岩塩の山です。

食べる塩じゃなく、塩化ビニール用の塩。

 

四日市港の巡視艇「ゆりかもめ」に乗ってきました。

まつりでは、港をぐるりと回航するイベントがあります(無料・事前予約制)

これが四日市港のとても良い勉強になります。

時期的に、郷土研究のテーマにぴったりではないかと。

 

こんな感じで四日市港を飛び出し、湾内をクルーズできます。

港管理組合の方の解説つきです。覚えている限り、正確でないかもしれませんが紹介します。

この写真の左側は霞ケ浦埠頭。

右奥にぼんやり写っているのは、川越町の中部電力川越発電所。

 

この建設中の橋の存在をご存知ですか?

霞ケ浦埠頭から、伊勢湾岸自動車道の川越ICまでをつなぐ予定の自動車道です。

平成30年完成予定とか。

こんなに近くに住んでいるのに、もうそんなに早くできるとは、知りませんでした。

 

これは、コンテナをクレーンでUFOキャッチャーのように吊り上げ、船から港へ荷物を運ぶ機械。

クレーンのなかに人が操作するスペースがあるそうですが、見ての通り高所作業。

港ひとつ取っても、いろんな人たちの多くの働き方があることがわかります。

 

このあたりは、海外から輸入される石炭などをおろす場所。

四日市コンビナートの主要燃料を補給する花形です。

その右側は、鈴鹿で作ったホンダの車を海外に輸出する時に積荷する船着き場もあるそうです。

 

東邦ガスの液化天然ガス(LNG)を貯蔵するタンク。

四日市のみならず、東海一帯の都市ガスを供給する重要地域。

 

四日市港周辺の海岸の中でも残りわずかな天然の砂浜も見えます。

空中に写っているのはハンググライダー。

ここは風が良いということで、愛知からわざわざここに来る人たちも多いそうです。

潮干狩りもできます。

名前を覚えておきましょう。高松海岸といいます。

 

埠頭の先には防波堤があり、湾内に入る高波をここでやわらげています。

クルーズしていて、湾内と防波堤の近くでは全然船の揺れ方がちがうことが、体感で分かりました。

釣りをしている人もちらほら。

港ではいろいろな楽しみ方ができます。

 

四日市がかつて遠洋マグロ漁業の港町だったことを証明する「大遠会館」

今はここから漁船は出ていませんが、四日市の隠れグルメスポット「マグロ会館」として、市街のグルメ通も来ています。

マグロ会館の向かいには、さらなる隠れスポット「干物食堂」もあり、おすすめです。

 

鳥羽商船高校の練習船「鳥羽丸」も停留中でこちらも自由見学ができます。

鳥羽商船からは毎年教室へ資料も送られてきますので、いざ実物拝見。

生徒たちが解説役です。

日曜日に頭が下がります。

船内の地下からてっぺんまで一周できるようになっています。

 

メカニカルなことが好きな人にはたまりませんね。

操舵もさわれます。

レーダーで障害物も見れたり、六分儀でプチ航海士気分もばっちりです。

 

“Sea Space”

船の甲板上にある球体。

天候情報を観測する機械で、鳥羽線はこの情報をアメリカにも送っているそうです。

 

まつりの日は、ポートビルも14Fの展望室まで無料開放。

四日市港はもちろん、セントレアや鈴鹿山脈、ナガシマスパーランドもながめられます。

本当は夜景で来るのをおすすめします。

いまはやりの工場萌えにはたまらないのでしょうね。

 

館内には、四日市市民なら誰でも知っている、四日市港を築いた四日市の大偉人、稲葉三右衛門翁の電動紙芝居もあり、ありがたい四日市港物語を堪能することもできます。

 

船長体験も自由気ままに。

以上、全部無料で楽しめ、楽しみながら四日市港の歴史と、それに支えられているんだな~と感謝を感じられる四日市港まつり。

今年は終わりましたから、来年、まつりに参加して自由研究のネタにするも良しでしょう。

保護者の方が、意図的にこういったところへ連れて行くのも、見えない部分で学力を育てる情操教育の1つではと思います。

 
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