リーチング学習手帳大会で優秀賞を受賞しました

富田教室の吉川です。

先日、京進本部主催の教室長講習会があり、上の表彰状をいただきました。

京進で取り組んでいる「リーチング学習手帳大会」の優秀賞です。

この大会、4年連続の受賞となります。表彰状がたまってきました^^

この大会の選考に携わっている東京大学 池谷裕二教授のコメントが、京進発行の冊子『京進 Voice』の最新号に掲載されていました。

(内部生の方には、今月の月例報告ファイルに同封いたします)

「毎年レベルが上がっているのに、びっくりします。選ぶこちらとしては、全部に賞を贈りたいくらい迷う作品ばかりです。(中略)レベルが上がれば上がるほど、似てきてしまいがちです。それはそれで良いと思います。全体的に手帳活用レベルが上がっている証拠になりますから。」(池谷先生『京進Voice』2017 vol.4 より)

富田教室の生徒を見ていても、それはよく共感できます。

ある種の「成功パターン」と言える手帳の使い方、つまり、勉強のしかたがあるようです。

教室長として毎日それを見ている私としては、講師の先生や生徒さんが「マンネリにならないかな?」「新鮮味に欠けてこないかな?」と心配する部分もあります。

人間は、どうしても慣れや飽きっぽさが出る部分があるので、教える側としては、その心理を先読みする必要があると思います。

だから、毎月の月初の講師ミーティングで「先月からのスモールステップ(工夫・改善)を心がけよう!」と伝えてもいます。

では、そのスモールステップとは、具体的にはどのような勉強の工夫・改善なのか?

今回、『京進Voice』に掲載された受賞者の皆さんの「成功パターン」を参考にして話をしていきましょう。

 

そもそも、リーチングメソッドとは何ですか?

京進のホームページによると、こうです。

学習メソッド

私の経験の中でまとめると、

  • “なんとなく勉強”から抜け出して、科学的根拠のある勉強方法をアドバイス
  • 口約束で終わらず、自分で書いて、自分で宣言して、自分で約束する。自立性を応援する方法
  • 手帳を使うことが目的ではなく、手帳を見て、初心・忘れ・甘えに気づくことが目的

お問い合わせをいただいた方には、最初の教室面談にて実物を見せながら説明しております。

 

成功パターン1.先生や他の生徒さんを模範ととらえる

今年のリーチング大会優秀者である高校3年生の生徒さんが言っているのは、去年の『京進Voice』に掲載されていた優秀者のインタビューを読んで、「私も頑張って表彰されるようになろう」と思ったということです。

その際、担当の講師の先生から、やる気の出る応援の言葉をもらったことも、継続して勉強するモチベーションにつながったとのこと。

勉強は、一見、孤独な戦いで、自分との戦いに思えます。

実際そうなのですが、たえず一人で戦う必然性はありません。

そのために、塾の先生がついています。

ならば、まさに隣にいてくれる先生を「模範」ととらえることが、塾に通う意味ではないでしょうか?

 

さらに、教室内にはいろんな学年の、それこそ先輩や受験生も通っています。

ただならぬ集中力や空気を漂わせている生徒さんもいることでしょう。

それを「自分と関係ない他人」と見るか、「模範」ととらえるかは、大きな違いです。

 

意識の問題なのですが、ここですでに差がつきます。

意識改革は、目に見えないものだから、一番変えるのが難しいことなんです。

 

「模範」と書くと、小難しく聞こえるので、簡単に言い換えます。

ぜひ、そういう先生や生徒さんの「真似(マネ)」をしてみてください。

 

ちょうど今、私から講師の先生方にも伝えていることなのですが、真似や模倣は、全然悪いことではありません。

ヒトを含むどんな動物に息づいている、立派な学習手段です。

意味がわからなくても、とりあえず忠実にマネしてみる。

その先に、それをしている意味に気づくのです。

 

成功パターン2.計画通りできなかった日も「明日は頑張ろう」の気持ちで続ける

受賞者の方のコメントで印象的だったのは、

“毎日やると決めたことが、実際にできないことはある、それでも良い”

のだということ。

リーチング学習手帳は、目標達成できなかった時は、自分の字で、自分の書いた目標に対して「×」印を書くようにできています。

実際してみた人ならわかるのですが、この×を書き入れる時、罪悪感があります。

自分に負けた、という、ちょっと悔しさの混じる気持ちです。

 

自分で書くと、自分で宣言・約束をするという自立性を養う経験になります。

「自立性」というのはとても大事で、周りの大人が「あれしなさい、これしなさい」と言えば言うほど、子どもとしては反発したくなります。

 

「逆にしなーい!」「お母さん/お父さんが言うから、やる気なくなった」

こんな反発、ありませんか?

周りに言われることほど人は嫌がるものなので、その人の性質を逆手にとりましょう。

自分で目標を決めて、自分の字で書く。

(先生が脳科学的な根拠に基づいたアドバイスはします)

そして、毎日自分の意思で手帳を開け、それに◯か×を書く。

だから、自分事と受け止められるのではないでしょうか?

 

池谷先生は、この生徒さんの受賞コメントとしてこう評しています。

「特別すごいことをしているわけではありませんが、丁寧に記録をしているところです。まさに毎日続けるというルーティンチェックの役割が大変良くできています。」

毎日達成する、ではなく、毎日続けるとは、こういうことです。

自分の理想に近づけたか? それの成功・失敗を、毎日、地道に記録する。

毎日記録を取ることが習慣となります。

習慣に勝る勉強方法はありません。

 

受賞者の方は「ときには、達成できない日もありましたが、そこであきらめてしまうと、最終的な目標も達成できないと思ったので、×のつく日でも明日は頑張ろうと続けるようにしました」と語っています。

一人で手帳に向かい合って1日を振り返る時、こう思えるかどうかが、成功パターンの分かれ目です。

あれ? これも意識の話でしたね(苦笑)

ぜひ、考え方をマネしてみてください。

 

成功パターン3.大まかな目標と、1日の細かい目標を「分けて」つくる

ここからは、具体的なテクニックの話です。

京進のリーチング学習手帳には、

  • ルーティンチェック表(1ヶ月単位で、毎日することを決めるページ)
  • 週間学習計画表(1週間の大まかな動きを書くページ)
  • 学習ダイアリー(毎日のカレンダー。フリーメモ欄)

など、多くのコーナーが分かれています。

 

これらの機能を全部使ってください、という指導はしていません。

なぜなら、生徒さんによって、手帳の活用具合は変わってくるからです。

特に、手帳管理が苦手な傾向の高い男子生徒に、手帳の全機能を使いきれ!と言ってしまったら、全部続かなくなるでしょう。

生徒さん一人一人を見て、「この子なら、これくらいの手帳活用具合だな」というのを、先生が見定めるわけです。

もちろん、生徒さんが自主的に活用しだしたら、それに越したことはありません。

ただし、手帳を書くことが目的となってしまってはいけません。

細やかな作業が好きな傾向の高い女子生徒の中には、一部、手帳に計画を綺麗に書き込むことを最終目的としてしまっている生徒さんもいました。

手帳を書くことだけで、疲れてしまいますよね。

 

教室長としては、目標は「あまり高すぎない目標」でいいから、それを「絶対に毎日」続けることを先生たち、生徒さんたちに伝えています。

大人から見たら、一見、ゆるい目標でもいいのです。

だいたいの場合、子ども視点から見れば、それはちょうどいい目標です。

最初はゆるいぐらいでなければ、毎日実行できません。

毎日実行しようとするエネルギーが、はるかに高い負荷となるのですから・・・。

続けることのほうが大事なのは、先ほどの池谷先生と受賞者の方のコメントを読めばおわかりいただけるのではないかと思います。

毎日続けることが習慣化したら、そして、マルが増える達成感を感じることができてから、初めて毎月、目標を少しずつ上げていく。

これが、スモールステップの考え方です。

 

優秀者の方によると、ルーティンチェック表には1日の合計勉強時間を目標に書き、学習ダイアリーに日々の勉強することを細かく書いているそう。

ルーティンには、大まかな目標を立てて、学習ダイアリーには、どの教材を何ページまで、というような具体的な教材の目標を書く。

そのようにして、学習ダイアリーに「やることリスト」のようなものを書いていく。

終わった項目は、1個ずつ二重線などで上から消し込んでいく。

そうすると、やらないといけないことだけが、だんだん残り少なくなっていく。

これが、快感だそうです。

 

私も、以前仕事をする時に、このような「やることリスト」の消しこみ管理をしていたことがあるので、この快感は大きくうなずけます。

1つの項目を消し込むのは、ゲーム感覚のような達成感があります。

ぜひ、楽しさ要素を盛り込むことを工夫してみてください。

 

まとめ

長くなったので、最後に要点をまとめておきます。

  • 周りの人がしている「良いこと」を素直にマネする。
  • 毎日、自分の理想に近づけたかをふりかえり、自分の文字で書く。
  • 1日頑張るのがすごいのではなく、ゆるいことでいいので、毎日続けるほうが大事。
  • 大まかな目標とは別に、具体的な1日の「やることリスト」を作り、消し込む楽しさを盛り込む。

お読みになられた方のお一人にでも伝われば、書いた甲斐があります。

勉強方法改善のご成功を願っております。