川越富洲原教室 教室長代理です。
2016年8月末の進路コラムを復旧します。
今回の進路コラムは、8月21日にオープンキャンパスが行われた名古屋外国語大学を特集します。7月にも実施されています。最初の全体説明は、複数の教室で実施されていました。模擬授業の多くは、予約で満席だったようです。また、入試の説明も立ち見がでるくらいでした。名古屋外国語大学も参加者向けの特典が用意されていました。
(1)新設学部 世界共生学部
学部長・担当予定教員による説明を聞いてきました。国際教養学科から異動になる先生もいるようです。
①特徴
・ブリティッシュカウンセル(イギリスの文化交流などの機関)と協力体制がある。
・国連での議論の手法を取り入れる。(世界共生学部のみ導入。他大学でもあまり類を見ないとのこと。)
・今後のグローバル人材は「世界の人たちと共生に配慮して社会活動できる人材」である。
・英語は社会問題を議論して解決するツール。副言語は日常会話レベルでもいいから複数言語話者に。
・欧米だけでなく、世界各地の教養(文化・政治・経済)を身につける。
(ヨーロッパ・ユーラシア・中東アフリカ・アジア太平洋・アングロアメリカ・イベロアメリカ)
→3地域を学び、ゼミで1地域に絞って研究する。
・3年次より、「国際ガバナンスコース」と「グローバル共生コース」に分かれる。
・学部長予定者は、国際教養学科において、就職対策にも力を入れていた先生です。
②他の教養系学科との違い
・世界共生学科
→グローバルに活躍するための行動力。(現場主義)
→アクティブ・アプローチ マルチプレーヤーの養成。
→文化・社会分野が中心
・世界教養学科
→グローバルに活用するための教養力。(何にでも対応)
→アカデミック・アプローチ ジェネラリストの養成。
→文化・芸術分野が中心
・国際教養学科
→グローバルに活躍するための職業力。(入学時から職を決めている)
→キャリア・アプローチ スペシャリストの養成
→文化・社会分野が中心
(2)学部構成
①外国語学部
→英米語学科・英語教育学科・フランス語学科・中国語学科・日本語学科・世界教養学科
※フランス語・中国語・日本語・英語教育学科は、一部の留学制度は適用外。
②現代国際学部
→現代英語学科・国際教養学科・国際ビジネス学科
③世界共生学部
→世界共生学科
(3)就職
名古屋外国語大学の学生は「語学力」と「国際感覚」が武器。
→さまざまな業界に就職している。
就職決定率 2016年3月卒業生 99.0%
※エアライン対策・マスコミ業界対策や、各種業種・資格対策講座を開講。
※キャビンアテンダント採用実績 中部地区1位 全国16位
※日本航空・ANA総合研究所・ドリームスカイ名古屋と連携協定。
(4)入試
・特別選抜Ⅲ(自己推薦入試・併願可)
→世界共生学科・中国語学科・日本語学科がそれぞれの形態で実施。(記述試験・面接など)
・特別選抜Ⅰ(自己推薦入試・併願可)
→英検2級などの資格取得者向けの入試。英語・日本語などの試験と面接など。
・特別選抜Ⅱ(自己推薦入試・専願)
→英語・日本語・一般常識・面接など。
・公募推薦入試
→適性検査の問題は、一般入試並みの難易度で作成している。
※入学検定料は、「推薦・特別選抜」で1出願分、「一般入試」で1出願分の費用で併願できる。
(規定あり。)
(5)留学
語学力を高めるもの、外国語でさまざまな分野の講義を受けてくるもの、有給研修で仕事をしてくるものなどがあります。留学に行く学生の約3分の2が経済的負担のかからない制度を利用しています。(一定の成績が必要です。)
①UCR特別留学
→カリフォルニア大学での講義とディズニーワールドまたはヒルトンでの有給実習。中部地区唯一。
②ダブルディグリー留学
→名古屋外大と留学先の両方の学位が取得できる。
③スタンダード留学
→交換留学協定校への留学
④2か国留学
→2か国に留学できる
⑤認定留学
→奨学金制度はあるが、費用がかかる留学。
⑥東京外国語大学
→交流協定に基づく東京外国語大学への国内留学
⑦中期留学
→インターンシップが盛り込まれた留学(3ヶ月程度)
⑧海外研修
→学科ごとでの実施。春期・夏期休暇を利用しての海外研修(1~2か月程度)
※派遣留学生採用人数制限なし。
※4年間で卒業できる柔軟な単位システム。
※留学前・留学後のサポートあり。
※留学中にも留学や就職に関するサポートあり。
※留学生派遣実績「中部地区1位」「全国6位」
(6)アクセス
名古屋駅より、地下鉄東山線「上社」駅下車、スクールバス約15分。
[char no=6 char=”進路アドバイザー”]まずは、ホームページやパンフレットといった身近なところから調べていきましょう。そして、(遠方は難しいと思いますが)近隣の大学であれば、実際にオープンキャンパスに行って自分に合っているかどうか確かめてみましょう。私もできるだけ大学に足を運んでいるので、アドバイスはしますが、「百聞は一見に如かず」です。また、行ってみないと入手できない情報もあります。[/char]