漢字の「とめ」「はね」について

川越富洲原教室 教室長代理(進路アドバイザー)です。

今回の進路コラムは、2016年4月のコラムを復旧します。

 

今回は小学生・中学生にも関係する内容になります。

 

文化庁「文化審議会小委員会」にて話し合われた「漢字の『とめ』『はね』」についてまとめておきます。

今回は、普段用いる「漢字の楷書体」(手書き文字)についてのお話です。

 

(1)漢字の書き方は1種類なのか?

パソコンの文字と教科書に登場する文字は、同じものもあれば、異なるものもあります。パソコンの文字は活字体で、教科書に登場する文字は、教科書体となります。(パソコンでは様々な書体をだすこともできますが。)

 

(2)学校教育における文字

新出漢字を学ぶときの文字は、基本的に「教科書体」を学びます。採点基準としてもこの「教科書体」が基準となります。基準とはいえ、多少緩やかに考えてもらって構いません。

 

ただし、先生の中には、「教科書体」にこだわってしまうケースや、パソコンで出力される「活字体」にこだわってしまうケースもあるようです。

→学校のテストでは、担当の先生の指示に従ってください。

 

(3)文化庁の方針

文化庁では、1949年当時からずっと手書き文字については「とめ」「はね」は問わないとしてきています。今回、これを改めて確認したということです。指導の段階では、学習指導要領や常用漢字表の書き方通りでないとだめとしてもよい。しかし、入試では、「とめ」「はめ」は柔軟に対応してもいいこと周知するとのこと。手書き文字としての許容範囲の例も指針案では示されている。

 

(4)三重県県立高校入試では

漢字の「とめ」「はね」については、三重県教育委員会は採点基準を定めていない。ただし、人名などの一部の漢字においては、厳密さは問わないこととされている。(主に学習指導要領外の漢字)

 

(5)書道(芸術)としては

「線の太さ」や「とめ」や「はね」により、作品としての力強さや、バランス、勢いなど芸術的視点での判断になるので、どのような作品に仕上げたいかによって書き方は変わってきます。また、点を隣の線につけるか離すかも作品としてのイメージ次第ということになります。だから、「とめ」「はね」を一定に決めてしまうのは難しいと思います。

(この項目は、中学国語・高校国語・高校書道の教員免許取得者としての一意見です。)

 

[char no=3 char=”教務”]今回、漢字を取り上げました。提出物や記述試験の答案、志望理由書などは、読んでもらうものです。「とめ」「はね」のこともありますが、読めるように丁寧に書きましょう。

オープンキャンパスや相談会の合間で、このようなコラムも書いていきます。 [/char] [char no=6 char=”進路アドバイザー”]オープンキャンパスは、3月の次は、5~6月に実施されることが多いです。大学によってはは、7月~9月に集中的に開催されます。

合同個別相談会は、4月くらいから本格的に始まっていきます。小規模なものから、大規模なものまでいろいろとあります。

ミスマッチを起こさないように大学調べをしていきましょう。特に、AO入試や推薦入試を考えている生徒はパンフレットやホームページからの情報だけでなく、様々な機会を利用して大学の情報を入手していきましょう。[/char]

 

 

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