教室長吉川より
商業高校の名前がついているので、ビジネス関係の就職をメインとする学校というイメージがありますが、在校生の半数弱は4年制大学や専門学校などに進学します。
商業の専門学科枠の推薦を使って、国公立大学へ進学する人もいます。
進学も就職もできて、授業内容は社会の中でより実践的な、商取引や法律などの勉強ができる高校と考えたほうがよいと思います。
就職試験でも大学入試でも、これからは「入ってから活躍できるだけの自立性やチームワーク力があるか?」という視点で学生をジャッジしていきます。
多くの高校がキャリア教育と称して年に1〜2度のイベントや行事だけで未定着になっている中、泗商は毎日の授業の中に「社会で活躍する力を育てる授業や講座」が入っています。
あいさつ、そうじもキャリア教育であると校長先生が言っていました。
あいさつ、そうじをするというのが目的ではなく、将来、社会に出た時に役に立つ力ということを念頭に置いて取り組んでいるかが大切とおっしゃっていました。
(京進スクール・ワンのしつけ教育にも通ずるものがあります)
そう考えると、泗商がおこなっていることは本来、商業高校の中だけでするものではなく、すべての高校でやるべきことなのかもしれません。
将来の新しい高校教育の姿が、今の泗商の中に現れている気がします。
注意事項 情報マネジメント科の定員減
2018年(平成30)中3生は、2019年度入試(31年度入試)になり、
四日市商業の情報マネジメント科の定員が減ります。
80名→40名へ
倍率が上がる可能性もあるので、ご注意ください。
他校の定員減について、こちらから
富田教室・川越富洲原教室・四日市ときわ教室 進路アドバイザーより
今回は、塾対象説明会を開催された四日市商業高校を特集します。生徒さんの司会で会は進み、生徒さんによる学校紹介の発表もありました。
(1)商業高校の現状と可能性
カリキュラムと進路
・週30時間のうち20時間は普通教科。10時間は専門教科。
・進学と就職の比率は、半々くらい。
・一般入試は苦しいが、国立大学への進学もいる。
・数Ⅲがないので、理系大学はお勧めできない。
キャリア教育の宝庫
・社会生活、職業生活に直結する授業が満載。
・課題研究として外部連携(地域活性化)を実習。
・進度、偏差値を気にせずに新たな授業を実践できる。(特に普通教科)
四日市商業の実践とこれから
・一人ひとりを大切に。誰も置き去りにしない。
・資格+高い専門性で進学者増と職種の拡大。
・主体性、思考力、表現力、判断力の養成
・課題研究のレベルアップ
・(校長個人としては)男子を増やしたい。
(2)地域とのコラボ(課題研究A)
・菰野学
→イベントの企画や運営・商品の開発販売
・インターネットショッピング
→インターネットショッピングの運営
・泗商しょう介し隊
→中学生に学校紹介。プレゼンテーションの技術を学ぶ。
・メディアプランナー
→パンフレット表紙やポスターのデザイン作成
・パソコン教室
→地域の方へのパソコン教室の企画運営
・泗商ブランド
→商品開発や販売実習を行う
・シティ・マネジメント
→四日市市と連携し、地域の商店街の振興策について企画・提案する
・Webデザイン
→高校のWebぺージの作成
など
(3)情報マネジメント科
商業科に比べて情報処理分野または会計分野を深く学習する学科
情報マネジメントコース
・企業での即戦力・資格を活かした進学を目指す。
・日商2級を目指し、会計から情報まで幅広く学べるコース。課題を解決し、相手に伝える力などビジネススキルを身につける。
情報システムコース
・SE、ゲームクリエーター、資格を活かした進学を目指す。
・国家試験である基本情報技術者試験を目指す。実習を重ねることで論理的思考を身につけます。システム開発にも取り組む。
(4)商業科
現代の経済社会のビジネスに関する知識と技能を習得するため、商業科目全般について幅広く学習する学科。
会計ビジネスコース
・経理、事務職、資格を活かした進学を目指す。
・全商簿記検定1級合格や全商会計実務検定合格を目標とする。
・パソコンは基本的な学習にとどめ、会計に特化したカリキュラム。
・商業科では大学進学を目指す生徒が多いコース。
情報ビジネスコース
・営業事務の即戦力、進学し営業職を目指す。
・全商情報処理検定1級や全商簿記検定2級・1級合格を目指す。
・情報処理分野の学習に重点を置きながら、会計分野の基礎的な学習を行う。
流通ビジネスコース
・販売、サービスのスペシャリストを目指す。
・マーケティングやビジネス経済を学び、商業経済検定1級合格を目指す。
・インターシップでは、市場調査を実施し、分析結果を学習成果発表会で報告している。
(5)さいごに
教育改革や学力、生きる力についての話がありました。
簡単にまとめると、次のような話でした。
今後の社会で必要な力は、自立、主体性、共生する力であり、これらを身につけるのがキャリア教育である。
小学校や中学校は変わってきているが、高校と大学が変わらなかった。
そこで今回、大学、高校、大学入試をセットで変えていくことになっている。探求学習やアクティブラーニングで必要な力をつけていこうとしている。
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